Sneaking into the reharsal of MR.BIG's acoustic gig, "LIVE FROM THE LIVING ROOM"
「世界一マーシャルが似合うブタちゃん」とはMR. BIGのニューアルバム『What If』を配給するWHDエンタテインメントの担当者のお言葉。まさに!世界最強のブタちゃんだ。
内容も世界最強!もう聴いた?
昔、Van Halenが出てきた時、ファースト・アルバムに針を落とした瞬間(あのプァ~、カリコンッ)からその虜になって、A面を10回以上聴いてからようやく盤面をひっくり返した先輩がいた。「あんまりカッコよくて、チョット聴いたくらいじゃとてもB面に移れなかった」とか言ってた。その人はその後、頭をソバージュにし、Van HalenのTシャツの上に昔エディが着ていたような白黒の縦じまのシャツを羽織だし、以降はそれ以外の服装の彼を見ることが全くなくなった。
来る日も来る日も完璧に同じ服装をしているものだから、周りの人の間では「アレ、洗濯してんのかしら?」と至極当然な話しが出るようになった。何しろ同じものしか着ないんだから…。そして、誰かが我慢できなくなって尋ねた、「それ毎日洗っているんですか?」って。すると一辺に謎は解けた。「あ、コレ?毎日着てるから?オレね、このTシャツもシマシマのシャツも5枚ずつ持ってるの」 これくらい夢中になれればアッパレだ。でもみんなはすっかりアキれた。
私もリアルタイムで聴いたが、モディファイされたマーシャルから発せられる「ブラウン・サウンド」なるギターの音も最高にカッコよかったし、実際にあのファーストアルバムは「次にどんな曲が出てくるんだろう?」と聴き手をワクワクさせる魔法のようなものが込められていた。
この『What If』を初めて聴いた瞬間、あのA面の先輩のことを思い出した。そして、曲が終わるたびに「次はどんな曲かな?」と大いに期待させられた。こんなの久しぶりだ。
何しろ曲が破天荒に粒ぞろいだ。
クールなリフ、適度にポップなメロディ、息をもつかせぬ超絶技巧…MR.BIGの魅力が全部詰まってる。
「うまいナァ~」とうなっちゃうのは「華麗なる2曲目作戦」。大抵どのアルバムでも1曲目に自信作を持ってきて聴き手をグッとキャッチするじゃない?「オオ~ッ!」と盛り上がるのもつかの間、2曲目がバラードだったりすると結構ガックシ来ない?
『What If』はそんなことしない。1曲目の「Underlow」でグッと引きつけておいて、発汗作用抜群のハードブギが続く。「American Beauty」だ。この分厚いギターの音!思わずコブシに力が入る!
2曲目って絶対大切だと思う。昔はA面とB面で2回これが楽しめたんだけどね…。
そして、バラード。バラードがまたいい!「Al the Way Up」なんて一度聴けばすぐ口ずさめそうな美しいメロディ。いかにもMR.BIG!
他にも聴きどころが満載だ。「Once Upon a Time」の7/4のリフもナチュラルで強力だし、「Around the World」の超絶技巧の応酬には誰しもノックアウトされるだろう。
気がついてみるともう最後の曲。このアルバム、この曲順でそのままライブを演れば完璧なロック・ショウが出来上がるんじゃないだろうか?
もうひとつ気になったのは録音。最近のドンシャリのレコーディングとはチョイと異なり、昔風の、昔というのはハードロック盛んなりしの時代、の音っぽい感触を受けた。それもMR.BIGというつわものだからこそできたのかもしれない。そう、録音の方法も少し見直したほうがいいと思うんですよ。
…とまるでVan Halenのファーストアルバムを聴くようなワクワクした気持ちで『What If』を楽しんだのあります。
これがホンモノのロック。いよいよリアル・ロックの復活だ!
こちらはCD。限定盤はDVDつきで3Dスリップ・ケースつき。ブタちゃんが飛び出してるよ!
こちらはうれしい「限定アナログ180g重量盤(2枚組)」仕様。「もしも…」と日本語の入ったジャケットに包まれた通常アルバムCDもついてるよ!重い!
ところで、最近はLPの動きが活発になっているそうですよ。みなさん「マーブロのコワ~イ話し」に同意してくれているのかな?ンナことないか…イヤ同意して欲しいものです。
やっぱいいな~、LPって。
以下は『What If』のギター録りようす。Paulからメールでレポートしてもらった。
『What If』のレコーディングはすべての曲でVintageModern 2266Cを使ったんだ。どの曲にも最高にピッタリとマッチしたよ。
僕は自宅のスタジオで録音する時は独立したキャビネットを使うんだ。でも、MR.BIGのレコーディングの場合はもっと大きなスタジオを使ったから、アンプをブースに入れて、2266Cにただマイクを立てて録音したんだ。アッテネーターを使ってボリュームを下げたけど、パワー管のドライブをうまく引き出すことができたんだ。
いつもは充分なサウンドが得られるようにアッテネーターについているトーン・スイッチのトレブルとベースの両方を「ON」にするんだけど、今回はトレブルのスイッチを「OFF」にした。だから少しウォームな音に仕上がったね。ソロ・パートでは僕のFuzz Universeを使って歪みを足した。それからクリーンめのサウンドにも僕のH.B.E. Detox EQ とH.B.E. CPRコンプレッサーを使った。
でもメインの歪みとトーンはもちろんマーシャルによるものだよ。
本当に2266Cがお気に入りなのだ。
図太いソロの音は言うに及ばず、各曲のバッキングで聴かれる粘り気のあるザックザックした音が実に気持ちいいね。VintageModernの面目躍如たるところ!
そして、MR.BIGが1月下旬『What If』のプロモーションのために来日した。1回だけアコースティックでライブを行うというのだ。それが『LIVE FROM THE LIVING ROOM』。もちろんタイトルは「live」をかけたシャレだ。
以下はそのリハーサルのようす。今回はお気に入りの2266CとJMD102を使用。Paulは昨年の『Fuzz Universe』のプロモ来日の時、初めてJMDを使用し、それから気に入ってことある毎にJMDを使用している。同ソロアルバムのイギリスでのプロモーション・ツアーでもJMDを使用したそうだ。「Paul+JMD」は日本発なのよん!
今回はほとんどがアコギ。で、JMDをどうやって使うのかと思ったら、写真のエレアコをJMD102につないでいた。Pre Ampは2のClean/Full。これがまたナチュラルでものすごくいいのだ!しかもJMD内蔵のエフェクターもフルに使っていた。
エレクトリックの時はPre Amp 15を使ってギンギンにJMDを鳴らしていたが、今回の使い方もまたオツなもんだ。こういう人って機材も既製の使い方にとらわれない自由な発想をするのだ。
PaulのJMD評はコチラ⇒Paul Gilbert Meets JMD:1
ちょうどスタジオにお邪魔したときは、バラード曲で登場するストリングスとの合わせを行っていたところ。細部にまでストリング・アレンジをチェックするまじめ~なPaulがカッコよかった。
そいういえば、以前からどうしても気になることがあって、今回実際にPaulに尋ねることができてスッキリした。それは、MR.BIGが以前カバーしていたArgentの「Hold Your Head Up」 は誰のチョイスか?ということ。するとPaulは「僕だよ!」と言ってあのカッコいいリフを目の前で弾いてくれた。「ここがカッコいいんだよね!」と言いながら2小節目のコードを強調して弾いていた。
私が「去年ロンドンでArgentを見たんだよ」というと実にうらやましそうにしていた。
ああ、ロックって素晴らしい!
今回のPaulの「What If ピック」。大分集まってきたからネェ。こんどPaulのピックコレクションでも公開しようかな~。
下がその『LIVE FROM LIVING ROOM』のようす。このライブレポは来週の月曜日(21日)に写真満載でアップする予定です。
来週までの間、過去のポール関連の記事をどうぞ!
★ポール・ギルバート、マーシャルを語る (記念すべきマーブロ第1回目の記事!そう、マーシャル・ブログはポール・ギルバートとともにスタートしたのだ!)
★PAUL GILBERT(ポール・ギルバート) in 高田馬場 (ソロ・アルバム『Fuzz Universe』プロモ来日時ライブレポート3連発!)
★PAUL GILBERT(ポール・ギルバート) in 秋葉原
★PAUL GILBERT(ポール・ギルバート) in 銀座
★ポール・ギルバート(バンド)のマーシャル (『UNITED STATES』バンドの機材レポ)
★『UNITED STATES』 in Shibuya (今は無きHMV渋谷でのフレディ・ネルソンとのプロモライブ・レポ)
随分出てもらってるナァ~。ありがたや~。
『What If』の詳しい情報はコチラ⇒WHD Entertainment
(一部敬称略 2011年1月27日 都内某スタジオにて撮影 協力:WHD Entertainment)