【HIGH VOLTAGE FESTIVAL】 I was one of the happiest Japanese in the world for the 2 days!! vol.4
さて、HIGH VOLTAGE FESTIVAL、2日目に突入。今日は昨日よりも天気が悪そうだ…と思うと急に晴れたりして、ロンドンの天気は山のそれのようだ。

2日目のラインナップは;
MAIN STAGE
13:30 The Quireboys
14:35 UFO
15:50 Bachman Turner
17:20 Joe Bonamassa
18:50 Joe Elliott’s Down n’ Outz feat. special guest Ian Hunter
20:45 Emerson, Lake and Palmer
METAL HAMMER STAGE
13:30 Lethargy
14:35 Audrey Horne
15:40 High On Fire
16:50 Clutch
18:05 Opeth
19:35 Down
PROG STAGE
12:20 The Reasoning
13:10 Martin Turner’s Wishbone Ash
14:45 Steve Hackett
15:50 Magnum
17:00 Uriah Heep
18:15 Argent
19:40 Marillion
という具合。

このフェスティバルでは演奏を録音してすぐにライブ・アルバムにして販売するというサービスをおこなっている。今から思うとArgent買ってくればよかったな。しくじったナ~。

これが本日のパス。

今日はELP目当てに来ているお客さんが多いせいかヤケにELPのTシャツを着ている人が目立つ。そのTシャツの柄も「Tarkus」やらファーストアルバムやらてんでバラバラだがなんといっても圧倒的に多いのは、おなじみGiger(ギーガー)の「BRAIN SALAD SURGERY」だろう。もうやたらと出っくわす。

これらのアーティストTシャツも日本と状況がまったく違っておもしろかったナ。LED ZEPPELINやROLLING STONESのデザインが多いのは日本と変わらないけど、さすがイギリス、少数派が圧倒的におもしろい。Mich RonsonやらGENTLE GIANT、ALICE COOPER、MARSHALL TUCKER BAND、FLEETWOOD MAC、SPARKSなどなど…さすがにBUDGIEにはノケ反ったナ。
下のTシャツの文句はオープニングのMCの言葉をそのまま使ったELPのライブ盤のタイトルですな。イキです。

PROG STAGEにはMARTIN TURNER'S WISHBONE ASHが登場。かつては「世界一美しい音を出すロックバンド」と評されていたが、ここもどうやらややこしいことになっちゃってる。Andy Powell率いるWISHBONE ASHとMartin Turner率いるMARTIN TURNER'S WISHBONE ASHとふたつの流れができちゃった。で、その両方が名盤「Argus」の再現なんてことをやってるから尚スゴイ。
私はライブ盤にもなった1978年の来日公演を中野サンプラザで観たのだが、今回はあの時以来。Andyの方は先日来日公演が急遽中止になってしまいかなり残念な思いをしたが、まさか逆転でMartinの方を観ることになろうとは想像だにしなかった。Andyの方の延期公演がもうすぐ観れそうだし、これで32年ぶりのWISHBONE ASHが私の中で完成となる。(ナニ言ってんだか…)
さて、Martinの方はといえば、これがやっぱり「Argus」づくし。「Warrior」やら「Blowin' Free」やら…「Throw Down The Sword」には泣けたナァ。これ高校生の時にコピーして演ったもんでした。あの頃は高校生がWISHBONE ASHあたりのコピーを演っても何ら不思議はなかったけんね。
まぁ、とにかくコーラスが美しい!途中Ted Turnerも合流して「Blowin' Free」をプレイ。オリジナル・メンバーの在籍率による多数決ではMartin組の勝利か?Tedはレコード通りのソロ・フレーズを弾いていた。

UFO!ヨカッタな~。これも30年以上ぶり!前回はやっぱり中野サンプラザで観た。ギタリストはPaul Chapmanだった。Paul ChapmanはGary Mooreの後任でSKID ROWに入った人。後にLONE STARというバンドをやっていた。
Phil Moggカッコよかったナァ~。メンバーはベースがPete Way、キーボード&ギターがPaul Raymond、ドラムはAndy Parker。昔のままだ。うれしいナァ~。ギターはVinnie Moore。
2曲目の「Only You Can Rock Me」でトラブル発生。何回弾いてもイントロ・リフの2小節目でギターの音が出なくなってしまうのだ!Philもはじめは笑っていたが2回、3回と繰り返すうちにこめかみのあたりがピクピク…。「Give him slow hands!」とか言ってプレッシャーかけるし…!とようやく難関を突破!「Only you can, rock me, rock me」は当然大合唱。やっぱりコレいい曲だな。
続いては「Lights Out」。30年前の東京公演では「Lights out in Tokyo!」って歌っていたけど、当然ここではオリジナルの歌詞通り「Lights out in London!」と歌った。何たる感動!ロンドンで演っているから当たり前なんだけど、「ロンドン」で「ライツ・アウト」!まさかこんな体験ができるとは!何たる感激!涙が出ていっしょに歌えなかったよ!
何回も言うけど、Phil Moggカッコいいナァ~。声も昔とそう変わらないしね。各国の言葉で「Thank You」を言ってたけど、ちゃんと「ありがとう」も入ってた。
続いては「Love To Love」。これもいい曲だ~。こんなにいい曲だったっけかな。気になるのはVinnie Mooreのギターだ。音が時々出なくなっちゃう。
その後も「Doctor, Doctor」、「Rock Bottom」と名曲オン・パレード。PhilがMCで言ってた、「こういうところで誰も知らない新曲なんかを演るべきじゃないよね」って。さすがよくわかってる!
残念ながらマーシャルは使われていなかったけどね…。

MAIN STAGE、続いての出演はBACHMAN TURNER。彼らも30年以上前にBACHMAN-TURNER OVERDRIVEとして来日を果たし、武道館公演がライブ盤にもなったカナダの人気バンドだった。その重要メンバーが集まってBACHMAN TURNERとして2009年から再活動を始めたというワケだ。
出て来た時はRandy Bachman痩せたナァ~と思ったが、いきなり元気よく「Roll On Down The Highway」が始まったからタマラナイ!Fred Turnerの声がものすごいったらありゃしない!昔と全然変わらんじゃん!!
こちらもヒット・パレード状態で「Not Fragile」、「Four Wheel Drive」、「Hey You」、「Rock Is My Life」などを立て続けに演奏した。
最後にイギリスで演奏したのは1976年のことだったらしい。それなのにMAIN STAGEへの登場ということは当時のBTOの人気がいかに高かったかを物語っている。本当にこの時代カナダも含めて英米のバンドがしのぎを削っていたんだねェ。
心底驚いたのは、この人たちこんなへヴィな音楽やってて全員ギター・アンプがコンボなんだよね。てっきりスタックがゾロリかと想像してた。ステージのルックスは全然Not Fragileじゃなかった。ま、とにかく何にも考えないひたすら楽しいロックもいいもんです。

Joe BonamassaはMAIN STAGEに登場。スゴイ人気で、もう貫禄も充分だ。

会場はもう超リラックス・ムードです。ゴロゴロしてる人が多くなってきた。人があまりいないところは地面が芝生っぽいので横になれる。雨が降りそうだったけどナントカもったね。

URIAH HEEP。これもネェ~、まさか観れるとは!Mick BoxはDSLを使用。ナンカ昔の印象よりギターがうまくなったような感じがするな(失敬!)。このバンドも比較的メンバーの出入りが激しいバンドで、オリジナル・メンバーはミック・ボックスだけ。ケン・ヘンズレーもいなくなっちゃった。
『URIAH HEEP(ユーライア・ヒープ)』は、ディケンズの小説『デイヴィッド・コパフィールド』の登場人物で、英語としては「イエス・マン」という意味があるらしい。
このバンドの定番と言えばもっぱら『Look At Yourself(対自核)』『Demons And Wizards』『The Magician's Birthday』とかなんだろうけど、私は1977年の『Firefly』が好きだった。

1曲目は「Wizard」だ。ボーカルはカナダ人で元Grand PrixとかいうバンドにいたBernie Shawという人。David Byronっぽく歌っているんだけど、滅法声がハイエンド。高すぎない?
「Easy Livin'」や「July Morning」といった定番をからめながらの貫禄のステージだった。途中でMicky Moodyが登場してスライド・ギターを披露。
熱狂的なファンが客席に多かったのも印象的だったな。もうすぐ来日するので是非ご覧あれ!

さあ、Argentの登場だ。何と37年ぶりの演奏!これが何とも素晴らしいステージだった。「It's Only Money」でスタート。
ギターのラス・バラードは1970年代の1959を使用。ちょっとトレブリーな音ではあったが1959らしいいい音だった。ラスはギターだけでなく声もハリがあって、若々しくて何の衰えも感じさせない。一体いくつなんだろう?
ドラムのBob Henritとは東京でイッパイやったことがあるのです。また、ベースのJim Rodford(BobもJimもArgerntのオリジナルメンバーだが、ふたりともThe Kinksに在籍していたことがある)はすでにマーシャル・ブログに出てもらっているのです。
演奏曲はヒット・パレード状態で、ロッド・アージェントのロックンロール・ピアノが冴える「Keep On Rollin'」で盛り上がった後、Three Dog Nightがカバーして全米7位まで上がった「Liar」へ。
そして、「She's Not There」。これはSantanaのカバーでもおなじみのThe Zombies(ロッドが在籍し作曲した)のヒット曲。
「Since You Been Gone」をラスが熱唱。ロッドはMCで「この曲は他のバンドがカバーしてヒットしたけど、ラスが作った曲なんだよ!」と付け加える。さらにヒット曲が続く。「Hold Your Head Up」だ。再結成のMr.BIGも演ってんのね、コレ。今度ポールに誰のアイデアだったのか訊いてみよう。

感動の瞬間!またしてもロッド曰く「この曲は1973年にArgentが作って初めてレコ―ディグしました。その後、あるバンドが演奏して大ヒットしました。でもArgentがオリジナルです」と始まった曲に合わせてそこにいた観客の全員が合唱し出したのだ!すんごい感動的!!
曲名は「God Gave Rock 'n' Roll To You」。いいタイトルだ。あるバンドとはKISS。KISSは「God Gave Rock 'n' Roll To You II」として映画に使用した。この曲を知っている人って日本にどれだけいるのかナァ。イギリスではホントに全員が知っている感じ。全員が歌ったの。こういうシーンに出くわすと、エンターテイメントも世界においてはいかに日本が世界の端っこにいるかを感じるな~。何と言うか「大化の改新」や「関ヶ原の戦い」を知らないような恥ずかしい気分…。かく言う私も正直歌えないクチでしたが…。
Argentはロックとポップをいい具合にミックスして実にいい作品を世に送り出したね。ちょと曲想が大げさすぎるところもあるけれど、それがまたいいんだナァ~。ホンモノを見ることができて心からヨカッタと思います。ああ、即席ライブCD買ってくればよかった!

こうして2日目もフィナーレに向けて暮れていったのであった…。

vol.5(最終回)につづく
(2010年7月25日 LONDON VICTORIA PARKにて撮影 ※Joe Bonamassaの写真提供:Marshall Amplification plc)