ルーク篁、マーシャルを語る <後編>
後編はドップリとマーシャルに対する想い、そしてギターを練習する人たちに有意義なメッセージを送ります。
一番最初のマーシャル
M:一番最初に入手したマーシャルは?
L:え~と、あれですね。聖飢魔IIに入ってからですね。大人になってから。
M:エ~?でも我々の世代はそうかな?何年?
L:そうなかなか買えませんでしたよ!あれは1987年ですね。同じ事務所にプリズムがいて、和田アキラさんが楽器店に委託で出しているマーシャルを見つけてそれを直接売ってもらったんですよ。今でもありますよ。
M:100W?
L:イヤ、1987でした。マスターボリュームが付いています。
M:それとジェイルさんのマーシャルはシャラさんの持ち物だったとか?
L:そうそう!相当無理を言って譲ってもらったらしい。でもさ、あの頃ってヘッドの大きが2種類あるなんてことも知らなくて…。知った後は「大きいの(1959)」とか「小さいの(1987)」なんて呼んでましたよ!
M:モデルネーム何て関係なかった。あるのは「2段積み」と「3段積み」の2種類。
L:そうだった!
ウルリッヒ・ジョン・ロート
M:ところで、去年ウリ見ましたよね。
L:ね~。
M:ウリ相当お好きなんですか?シェンカーとかかと思ってた。
L:ゼンゼン!もうスコーピオンズ大好きで。ウリがいたスコーピオンズ見に行きましたもん!
M:まだ大分幼いころだったでしょ?どうしてまた。
L:昔は僕フォーク少年で、NSPってあったでしょ。その天野さんがオールナイトニッポンをやってて、二部の、そこで「ロボット・マン」をかけてくれたんですよ。それで、ウワァ!ってなっちゃった。で友達が『In Trance』を買ってきてそれを聴いてブっ飛んじゃった!このギターってスゴイよな~って。もう「ダーク・レディ」の最初なんて何の音かわからないじゃないですか!アームなのかワウなのか。で、こないだのウリの来日公演でも途中でフィードバックを使ったソロがあったじゃない?まさにアレですよ!(興奮状態)
マーシャルのギタリスト
M:他に「マーシャルのギタリスト」といえば?
L:リッチーでしょ、ウリでしょ、あと誰だろうな~?ジミー・ペイジでしょ。
M:また極端にスタンダードですね!
L:ん~、やっぱり僕らの世代はそういう感じですよ。
M:ジェフ・ベックは?
L:ベックね~。いまだにJCM2000だもんね。
M:ん~、微妙。前回は1987を弾きましたからね。でもあの音。市販品ですよ。ウリの1959もウチから出したんですが…。
L:ちゃんとあの音だもんね!出ちゃうんだよね~。スゴイよね~、何ていうんだろうな、尋常じゃない音だよね。
M:パシーン、パシーンって。
L:そう…早い。よくアンプを選ぶときに「早い」かどうかって言うんだよね。(ジェイル)大橋なんかもそう。「VintageModernなんかいいんじゃない?」なんてすすめた時も「それ早い?」って訊いてた!って言ってもわからないかもしれないけど、要するにギターを弾いてすぐにポーンと音が出るかっていうこと。もっと言うと弾く前に音が出るっていうイメージ。
M:いわゆるレスポンス。
L:そう。それが素晴らしいのがマーシャル!そしてレスポンスが早いのがああアンプなんですよ。
マーシャルのルックス
M:マーシャルのルックスについてはいかがですか?
L:僕にとっては完璧なものなんです。黒白金。この3色がそろっていればもうマーシャル。もう
「家具」と言ってもいい!
M:それで並べるとカッコいいじゃないですか。
L:そう、黒白金でね(爆笑)
M:他のアンプはいかにズラリと並べてもあの雰囲気は出ない。不思議ですよね。
L:絶対無理。不思議だよね。絵になるのはマーシャルだけ。
M:ところが最近はあんまり積まない。
L:残念だよね。
M:CANTAでやりましょうよ!
2203KKについて
M:ルークさん2203KKもお持ちですよね。でもお使いになられているところを見たことないん
ですけど…。
L:イエイエ、レコーディングで使ってますよ。CANTAのレコーディングは2203KK。それから聖飢魔IIの一番新しいのもこれで録ってます。
M:歪み一発?
L:そう。メチャクチャいい!ビックリしたもん。レスポンスは早いし、The Beastもすごいし!
M:The Beastをオンにしてお使いなんですね
L:はい。このノイズ・ゲイトの音の切れ方とかカッコいいんだよね~!
マーシャルに望むこと
M:マーシャルに望むことはありますか?
L:うん、まずはルックス。このまま永遠にこのルックスでこの雰囲気を出し続けて欲しい。そして、ずっと「早い」アンプでいて欲しいな。早くて太いマーシャルなら僕は一生ついて行きますよ!
ルーク篁からのメッセージ
M:最後にギターを練習している方々に何かメッセージをいただけますか?
L:ギターを今現在練習している人はギターが好きなんでしょうからもうその時点でOKだと思います。ギターに立ち向かっているというか…。そこから先、上達するにはどうするのか…いろんなやり方があるし、今は教則DVDや教則本などうまくなるための道具が山ほどあるわけですが、最も重要なのは、自分がそれで続けられるのかということなんです。それだけって言ってもいい。上手になるコツというのは「続ける」ってこと以外にないんです。だから「いかに続けるか」ということを考えた方がいいんですね。どうせすぐにはうまくならないんだからイヤになるに決まってるでしょ?やめるのは簡単です。練習しない でうまくなる人は天才でスッと世の中に出ていくことができちゃう。でも、そんな人は滅多にいるわけない。上達して自分の音楽を作って世に出ようと少しでもおもっているのだったらもう続
けるしかない。アドバイスは「がんばれ」しかないんです。
ロック・ギターの場合はもちろんそのお供にマーシャルがなければダメです、だってロックの歴史なんだから。この音とともに僕らは生きてきたわけ。ここ(マーシャル)から出た音を聴いて、これがロックなんだとか、これがハードロックなんだとか、これがスラッシュメタルなんだと か知ってカッコいいナァ~って思って来たんだもん。マーシャルが基本なんですよ。まず、これを押さえないとね。マーシャルがうまく弾きこなせなかったら次に進めない。この太い音を何とか弾きこなさなきゃいけない…これがロックなんですよ。とにかく1回は通らないとマズイです。1回弾いて「おかしいな、オレってこんなに下手だったかな?」とか「全然いい音じゃないじゃん!」とか思った場合は、もう1回弾いてみる。ま、これが何回か続くと思う。そうしているうちにここからあの素敵な音が出だすんですよ。不思議なもんでね。弾いているうちに自分の手や耳が工夫をしていくんです。そうやってうまくなっていく。マーシャルは必ずその努力に応えてくれるアンプなんです。
マーシャルのことはよく理解していただいているし、お話はお上手だし、もちろんギターテクは言うことなし。今までも色々な方にロードショウへの出演をお願いしてきましたが、ルークさんの会は忘れることのできない充実したイベントになったと思います。ルークさん本当にありがとうございました。また是非お手合わせ願います!また、最後までお付き合いいただきましたご来場の皆様に心から感謝申し上げます。甥っ子のたかし君によろしくお伝えください!








































































