是方博邦 ROCK UNIT featuring 杉山清貴
Hirokuni Korekata ROCK UNIT featuring Kiyotaka Sugiyama
以前、JMDの試奏でマーブロにご登場いただいた是方さん。以外にもライブ・レポートには初登場だ。それも目黒Blues Alleyの『是方博邦 Special 2days』と銘打った豪華なメンバーを伴った素晴らしいステージでのお目見えだ。
是方博邦
古今のロックの名曲でつづるこのステージ。
1曲目は是さんのオリジナル・インスト。
これこれ!むか~しから思ってたんだけど、是さんの左の人差し指!サム・ピックを使う方なので右手のフォームが独特なのは当然なのだが、左手の人差し指をピンと伸ばして弾く人って他にいないんじゃないかな?
この独特の両手のスタイルが是さんのとびきりウォームなギターサウンドをクリエイトしていることは間違いない。キザイ、キザイと騒ぐけど、ギターの音は指がすべてよ!
そして、杉山清貴が登場!
クラプトンでおなじみの「Key to the Highway」。
軽快に滑り出した4人によるパフォーマンス。みんなすごく楽しそうなの。
杉山さんはハープもカルもんで披露!
「青い影」。何と言ってもこの曲はイントロのオルガンがトレードマーク。しかし、このバンドにはキーボード・プレイヤーはいない。でも、やっちゃう。これが是さん流。このギターのアレンジがまたいかにもギターらしくていいんだ!
ク~、何と言うお声!この日、この後数えきれないほどの「ク~」が私から発されることになる。
そういえば、浩二さんも久々の登場となるね。前回は田川ヒロアキの初ワンマンだったかな?LOUD PARKだったかな?
ビリー・ジョエルの「ストレンジャー」。こんな曲がでてくるのもこのユニットのおもしろいところだね。
歌が殺人的に素晴らしいから何でもできちゃう!
これはいかにも!という感ありの「明日に架ける橋」。ダレ~っと流してドラマチックに持って行くなんてことを是さんはしない。バラードでもバシっと弾いて見せる。決して甘くならないのも是さん流!
私は普段サイモンとガーファンクルなんてまず聴かないが、こうして目の前でこの声でやられちゃうと感動せずにはいられないね。でも、感動するのが早すぎたのをこの時は知る由もない。
もくもくと低音を発し続ける石川さん。百戦錬磨、何でも来いのバーサタイルぶりはさすが!
演奏はゴキゲンだし、何かものすごく楽しい雰囲気でショウは進んでいく。すっごくうれしいのは、休憩なしのぶっ続けなの。これも是さん流。だから雰囲気が寸断されることなく知らず知らずのうちに盛り上がっていくのね。
これは結構驚きのチョイス。なんと「ヤー・ブルース」!こんなん演る人たちはじめて見た!以前、レイブンさんと原まさしさんがシン・リジーの「ブラック・ローズ」のインストのところを完璧に演奏した時も驚いたけど、あの時に似た感じの驚きだ。
美しい杉山さんの声があのドロンドロンの曲にどう乗るかが聴きどころだったが、これがのびやかでまたスバラシイ!
浩二さんのヘビィなドラミングがよくマッチするのよ!
ここで、ドブルース。「ハヴ・ユー・エヴァー・ラヴド・ア・ウーマン(こりゃタイプするのメッチャ面倒だわ)」。やっぱり『E.C. Was Here』の影響なのかな?
まだまだショウは盛り上がる。
女性コーラスが加わったのだ。
曲はアイ・ショット・ザ・シェリフ」…元はもちろんボブ・マーレーだけど、クラプトン系の選曲が多いな。
コーラスの力ってスゴイ。このおふたりの登場でバンド・メンバーの数が倍になった感じがする。
是方さんは1987Xと1936Vを使用。実はこの日が初のお目見え。ちゃ~んと紹介していただいた。
私は是さんのギターはものすごく音を選ぶギターだと思っている。つまり、フレーズに無駄がまったくない。このことを是さんに告げると、「そんなことありませんよ!僕は音色で勝負なんです!」と謙遜しておっしゃっていた。もちろん音色も完璧だ。そのあたたかく艶っぽいトーンがマーシャルから出ているのはとてもうれしいことだと思う。
ボズ・スキャッグスの『ミドル・マン』から1曲。
このメンバーだと必ず演奏しているという十八番。
『ミドル・マン』のドラムといえばジェフ・ポーカル。この重い重いシャッフルは浩二さん以外には叩けまい!
この曲ではこのユニットのリズム隊の強靭さを見せつけられた!
演奏が最高なのは当然だろうが、MCがまた楽しい。
機材の保管の苦労話しで大爆笑!何せ「ドラムは中がカラでほとんど空気を保管しているようなものだから!」って!(笑)
石川さんの本当の(仮の)姿の話しも登場!
また是さんの軽やかなフリが爆笑を誘い出す。あ~、楽しいナァ~。
ここでこの日最大の「ク~!」が潜んでいた。
ジャーニーの「オープン・アームス」。
ジャーニーは聴かない。昔、ニール・ショーンにキャビネットを貸し出したことがあったけど、とにかく聴かないナァ。オールド・ファンが絶賛する1枚目、2枚目ですらダメ。持ってるけど聴かない。晩年のジャーニーは特にスティーヴ・ペリーの声が苦手でナゼあんなにビッグ・ネームになってしまったのかワケがわからない風情でいた
写真を撮りながら杉山さんの歌を聴いて泣いた。涙が出ちゃったの。スティーヴ・ペリーではなかったけど、後任のそっくりさんがボーカルのジャーニーの来日公演を観たことがある。当然この曲も演ったに決まってる。でも、何とも感じなかったな。ハッキリ覚えてないくらいだから。
でも一体この「オープン・アームス」はナンダ?意味がわからん!なぜこんな老いさらばえたオッサンを泣かすのだ?! 「あらヤダ、見て見て!あのカメラマン泣いてるわよ!」なんて言われるのも恥ずかしいので、ググっと涙をこらえてたら頭痛くなっちゃったよ!
歌って本当にスゴイ。もちろんいい素材あっての歌だからジャーニーもまんざらではないのだろう、少し見なおした。イヤイヤ、杉山さんがジャーニーに入っちゃえばいいんだよ!そしたら私、大ファンに鞍替えします!
是さんからも「いいよね~、歌うまくて!」なんて言われた後の杉山さんがまたカッコいいの!「いいもんですよ。頭の中にあることを自由に音にできるということは…」ク~、言ってみたい!こちとら頭の中に顔は浮かんでも名前が出て来ないなんてことが日に何回もあるからね!
とにかく最高の演奏だった!
さらに続く驚きの選曲は「マジカル・ミステリー・ツアー」。「Roll up」のコーラスも完璧!
本編最後は「迷信」。
待ってました!浩二さんのドラム・ソロ!す、すさまじい!
図太い低音で終始バンドを鼓舞し続けた石川さん。
ついには怒涛のベース・ソロ!
客席に飛び込んでの大熱演なのだ!
目の前で切れのいいスラップ!これは大サービスですゾ。
アンコールではパーシー・スレッジの「男が女を愛する時」。
これも杉山さんにピッタリだ。
コレ、お客さんとウェーブやってるところ。
お疲れさまでした~!
最後にもう1曲、ア・カペラでクリスマス・ソングを…。
終始笑いの絶えない本当に楽しいライブだったな。それでいて演奏は一時たりともダレることがない。アットいう間に終わっちゃったよ!
帰り道にちょっと「オープン・アームス」を口ずさんでみる。あれだけいい歌を聴いた後なのですっかり勘違いしているのだ。自分の声もああなっていると…。あまりの差に一気に現実に引き戻される。そして、カメラが入った重いキャリーをガラガラ引いて目黒駅を目指して権之助坂を上るのだった。もう鼻歌も出てこない。寒くなってきたナァ…。
是方博那の詳しい情報はコチラ⇒是方博那Official HP
(一部敬称略 2011年11月11日 目黒Blues Alley Japanにて撮影)3































































