HARD ROCK GUITARIST NIGHT <前編>
HARD ROCK GUITARIST NIGHT <vol. 1>
池袋のライブハウス、「手刀」の9周年を記念してのイベント、『HARD ROCK GUITARIST NIGHT』のレポート。
出演は選りすぐりの5つのハード/メタル/デス・ロックバンドたち。
その中にあってひと際異彩を放っていたのは三宅庸介率いるYosuke Miyake's Strange,Beautiful&Loudだ。
もうマーブロではすっかりおなじみのインスト・バンドだ。
三宅庸介
もうこのバンドの素晴らしさには何回も触れた。
自身ではプログレッシブ・ロックを標榜しているが、私にはそうは聴こえない。
「progressive」というのは「進歩的な」とか「前衛的な」という形容詞。三宅さんの音楽が「進歩的」に聴こえるかどうかは聴き手の音楽的バックグラウンドによるところが大きいだろう。
だから、「ジャンル」というものは意味がないという意見に同調することもある。三宅さんの音楽は「Miyake Music」とだけしかいいようがないだろうな…。
三宅さんは「詳しくない」として謙遜していたが、私の印象ではセロニアス・モンクが出て来た時ってこんな感じだったではないだろうか?ジャズなんだけど、はじめて聴くジャズ…ロックなんだけどはじめて聴くロック。ふたりの共通点は音楽が「原始的」であると感じる点だ。
やっていることは複雑でも、飾り気がない。音楽に贅肉がついておらずむき出しのナイフのようなのだ。モンクとの大きな違いは、モンクの場合、自分の音楽が結果的に時代の先端を進み、時代が追いついた時に他人がカバーするという無数のフィルターを通して作品がスタンダード化されたが、三宅さんの場合はそれがムズカシイだろうナァ。時代が後退して行っているからね。
でも、んなことは関係ない。楽しめる人だけがこの3人が奏でるユニークな音楽を楽しめばいい。
山本征史もマーシャル。SUPER BASS1992だ。
深く、そして芯のあるサウンドが実に気持ちよい!1992は100Wだったが、これで充分!周りの爆音化に400W程度のベースアンプが主流になっていき、1992はその姿を消してしまった。今こそ復活して欲しいモデルだ。
メタルからブルース、Miyakeミュージックまで幅広いジャンルをこなす百戦錬磨のベーシストが山本征史だ。自己のバンドStandも快進撃を続けている。
そして相棒のKK。感情移入タップリのドラミングはまるでマロディ楽器を奏でているのを見ているようだ。
それにしても、三宅さんのこのギターの音!これでDSLだもんね。本人は1959回帰への意欲を見せているが、今やっていることはDSLの1959化という感じがする。
三宅さん、イヤこの3人にはいつまでも魅力あふれる独自の音世界を追求していってもらいたい。こういうバンドがないと日本のロックは…。
最初にもどるが、出演した5バンド中唯一のインスト・バンドということもあって、このバンドだけテイストが著しく他とは異なっていたが、やはりいい音楽にジャンルは関係ない。Strange Beautiful & Loudを初めて見たらしいお客さんたちが口々に「スゲェ!」を連発していた。そこに居合わせた私がかなりのドヤ顔だったことを彼らは知らない。
11月27日には征史さんが中心になって開催したギター好きにはたまらないイベント『コウムテン、スタンド&ラウド』が開催された。これはそのチラシ。これチラシなんだゼ!字だけ、それも手書きで線もヨレヨレ!これがまた征史さんらしくて素敵だ。もちろんこのイベントも後日マーブロでレポートさせていただくことになっている。乞うご期待!
三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒YosukeMiyake's "Strange, Beautiful & Loud"
(一部敬称略 2011年11月3日池袋手刀にて撮影)8



















