SPICE FIVE~絶好調の7thライブ
SPICE FIVE is in top shape in their 7th gig!
「みなさんこんばんはSPICE FIVEです…」
とヤケに元気のない和佐田さんの小声でスタート。「人にはそれぞれの人生があり、SPICE FIVEの5人にもそれぞれの人生があります」ナンダナンダ、何の講話だ?
「5人の人生は、今日ここ音楽室DXで演奏するためにあるのではないか…?」、「もし今日ここで人生が終わるのであれば、まさにここで演奏することこそがゴールであるワケですし…今日という一日は二度と来ないし…今日の出会いを大事にして、瞬間瞬間の音を大切に自分たちのエネルギーをステージに撒き散らして帰りたいと思います。よろしくお願いします!」どうしたんだ?!もう解散コンサートかッ?!
会場は水を打ったような静けさ…。なんかいつもとようすが違うナァ~。
「ということで、この曲から聴いてください。「Dm(ディー・マイナー)」という曲です」…ズルッ!よかった!まずはいつものSPICE FIVEだ!
ミディアムのバウンス調。文明さんのストリングスと武藤さんのヴァイオリンのロングトーンが絡み合うところが大変に幻想的だ。
文明さんのように音楽を知り尽くしたプレイヤーがいるとインプロヴァイズド・ミュージックがピリっと辛いもののなるね。またはキーボード・プレイヤーならではの特技とも言おうか。
そこへヒロアキくんのテーマが切り込んでくる。ワン・コードながら起承転結のハッキリしたメロディを即座に弾きだすところはさすが稀代のインプロヴァイザー!
つづけて一転して急速調のブギ!透さんのドライブ感満点のドラムが気持ちいい!
まだ、切れ目なしに曲が続く。ミディアムの8ビート。
今日はヒロアキくんがメンバーを紹介。オ~イエ~!
和佐田達彦っさ~ん。
キーボード、小川文明っさ~ん。
エレクトリック・ヴァイオリン、武藤祐生っさ~ん。
ドラムはそうる透っさ~ん。
やっぱり…3曲メドレーだった。「ピカチュー」に酷似していることより、発表と同時に引退となってしまった山口県宇部市のマスコット・キャラ「エコハちゃん」に捧げられた曲だった。「何の罪もないのにあまりにもかわいそうではないか…」とエコハちゃんを不憫に思った和佐田さんの渾身の一作。道理で全編にわたってどこか哀愁が漂っていたワケだ。でも待てよ…「Dm」はどこへ行ったんだ?
志ん生の落語を聴いていると、前半の熊さんが、同一人物なのに後半気が付くと八っつぁんになったりしちゃうんだよね。なんかあんな感じ。これがSPICE FIVE!
ここで各地の「ゆるキャラ」で大盛り上がり。せんとくんは「デコからツノはえててアリャ痛いやろ」とか「ヒコにゃんはケンカ弱そう」だとか…。文明さんがブライダルの仕事であるジャズクラブでピアノを弾いていたら新郎新婦がせんとくんを連れてきたとか…ナマせんとくんを見ちゃったそうです!かなり強烈だったよう。
「せんとくんはお坊さんか、鹿か?」で論争に突入。なんだってこんなにエコハちゃんで盛り上がるのだろうね?
お店の酎ハイがおいしいというところから今度は焼酎論議へ。文明さんの鹿児島弁講座も大爆笑さ~↗
そして、文明さんの歌コーナー!今日はウィルソン・ピケットの「Mustang Sally」をチョイス。今日は文明さんなんだかノリが激しいゾ!
でもエコハちゃんがチラついて歌に集中しにくい文明さん。でも最高にソウルフルだ!
超ヘヴィなベース!ゴキゲン!
オ、ちょっとアウトで奇抜なフレーズ!ドリュー・ツィングか?
今日の武藤さんのTシャツ・コレクションはストーンズ。
こういうハデなTシャツがよく似合う武藤さん。
休憩をはさんで第2部に入る。
「過去6回SPICE FIVEのライブがあったが、今日は一番しゃべりが短い」という。はじめてSPICE FIVEを観たお客さんが第1部のトークを聞いていて「次の曲が始まるのはいつなのか…」と心配されたらしい。和佐田さんに言わせれば「いつもの10分の1くらいのトーク量」だ。SPICE FIVEのベテランであるこっちとしては3曲もメドレーで演奏しちゃうもんだから、次のしゃべりが一体いつになるか不安になってしまったんだけどね…。
ア、これは演奏が聴きたくないという意味では決してござらんよ!
そういえば昔、テレビでメチャクチャおもしろいフォーク・シンガーのライブに家人と出かけて行ったことがあった。もちろんトークが目当てでね。そしたら歌ってばかりいるのでガッカリしたっけ。
その点、SPICE FIVEは演奏とトークのバランスが絶妙なんよ。何しろ演奏が濃いから真剣に音楽を聴く。「おー、カッコいいベースライン!」とか「今の透さんのフィルすげェ」とかね。で、トークで笑いまくってリラックスするんですよ。だから観ていて全然飽きない。これがSPICE FIVEのライブなのだ!
座禅組んだことあります?私は高校の時、親に強制的に禅寺へ行かされたことがありましてね。おとなしくないから修行。当然座禅を組む。ま、色んなスタイルがあるのかもしれないが、私が行ったところは別に動いたとか、気が迷ったとかいいうことなしに時間が経つとあの「警策」っての?あの棒で打たれなきゃなんないのね。もちろんいきなり打ったら失神しちゃうかもしれないから、合図を受けてから上半身を前に倒して肩から背中にかけて打ってもらう。何でもこれをすることによって座禅で肩が凝るのを防ぐんだそう。とはいってもあんなに長くて硬い棒でバッチ~ンと遠慮なくひっぱたくもんだから痛いのなんのって!ま、目は間違いなく覚めて気が引き締まります。
で、SPICE FIVEのトークはあの警策なワケ。ジックリ集中して演奏を聴いて、凝った肩をトークでほぐすという作戦なのだ。ホンマかいな?
今晩寝る頃になって「(しゃべり足りなくて)何か物足りないナァ」って気になったりして…と不安なようすの文明さん。
で、今回しゃべりを少なくして、次回お客さんの数が減っていたら、みんなトーク目当てということになる。つまり演奏よりトークの方が評判がいいということ?さて、結果はいかに?
実際にあったという話し…著名な大阪の歌手。テレビではしゃべりの仕事が多く、コンサートで歌を歌っていると「オイ!いつまで歌っとんねん!」と怒声が飛ぶというのだ!
SPICE FIVEも「オイ!お前らいつまで演奏しとんねん!はよしゃべれいや!」…和佐田さんはコレを目指すということだ。イヤイヤ演奏も素晴らしいでっせ!
「とは言ってもちょっとは演奏もしたいんです」と和佐田さん。楽器を持っているだけというのは肩がコルんですよ」と第2部の1曲目は楽屋で大乱闘の末にようやく決定したという曲。ハービー・ハンコックの影響を受けて作られた作品。「カメレオンの脱皮」だ。透さんがスネアとハイハットで「ダッピッ」と奏でる!
猛然とソロを弾き込む。珍しく大胆にアウトするフレーズ、素早いディレイ・トリックどれをとっても第一級のギター・ソロだ。アンプはJMD501ね。
以前にも同じ趣向で「トカゲ」という曲があったが、いずれにしてもカッコよく仕上がった。
「今日しかできない演奏」をしようとお客さんと曲を作るコーナー。いっしょに歌おうというのはよくあるが、インストで取り組む趣向。お客さんの希望を聞いてインプロヴァイズするワケだ。 「暗い曲がいいか明るい曲がいいか」、「テンポは速い方がいいか遅い方がいいか」、「キーは何がいいか」というオプションからお客さんが選んだのは「暗くて速いDm」。
透さんのドラムに導かれて飛び出してきたのはトンでもないメタル・チューン。
曲中のヒロアキくんのお客さんとの「♪オーオーオーオー」というコール&レスポンスを聞いて文明さんが思い出した。
上戸彩ちゃんが歌う「カップスター」のCMソング。「♪カップスター、食べたその日から~」 ってヤツね。文明さんが言うには「味のトリコに、トリコになりました」の2回目の「トリコ」の「ト」はブルーノートにするべきで、あんなに軽く歌って欲しくないというんですよ。キーがCならEではなくて半音下げたEbで歌って欲しいという。ウ~ン、なるほど…ここが曲の最後の部分だけあって、音ひとつ半音下げるだけで曲全体の雰囲気が変わってしまうのね。試しに歌ってみて!
すかさず和佐田さん、「ちょっと彩ちゃんにはブルース・フィーイングがなかったのかな?同じ<戸>でも綾戸智恵さんならブルーノート楽勝なんですけどね…」(大爆笑)。
ところでこのCMソング。古いゼ~。私が子供の頃からやってるけんね。35年以上は流れているんじゃないかね?きっと文明さんもずいぶんと長い間そんなこと考えていたんだろうな…。
最近、なでしこの沢選手に髪型が似てきたと言われている文明さん。
一部前半のしゃべりの少なさはどこへやら、もう第2部も中盤に入れば話題があっちこっちに飛び飛びのしゃべり放題。やれ歳とっただの若いだの、手のひらを太陽にだのもう爆笑大会!
で、いきなりヒロアキくんのシリアスな歌がふられる。って歌いにくいにキマってる!ちなみに前回は直前の話題がシャワートイレだった!
「ヒロアキくんが人生を振り返って歌います!」と曲が始まるかと思いきや、ここからまた延々と爆笑トーク。和佐田さん×文明さんの「オレなんかナニナニ」合戦がエスカレートして止まらない!あ~笑いすぎてハラ痛ェ~!
もうみんな曲のことをすっかり忘れちゃってる!で、曲は「やっと、ずっと」。やっと曲にたどり着いた!そして熱唱!
あ~よく笑った。本編最後は文明さんのオハコ「Feelin' Alright」。今日もハードロック・アレンジでヘヴィに聴かせてくれた。
そしてアンコール。すぐ応えてくれるからSPICE FIVEはうれしい。本編最終曲の拍手がしぼまないうちにアンコールに直結だ!
ところがここでまた大トーク!もうやめて~!ハラいて~!
アンコールはいつもと同じくブルースで。「8月12日のブルース」。
最初はどうなるかとチト思ったが、結局スリルと爆笑のうちに7回目のライブも終了。あ~ホントに面白いし、カッコよかった!
次回は9月29 日だよん。みんな観に来てね!
ライブの詳しい情報はコチラ⇒Live & Dining Bar ONGHAKUSHITU DX
(一部敬称略 2011年8月12日 高田馬場音楽室DXにて撮影)






































