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2011年9月30日 (金)

Jeff Beck Night vol.2 <後編>~みんな大好きジェフ・ベック!

Jeff Beck Night vol.2 <Part 2>~Everybody Digs Jeff!

さて、<後編>。

司会の近藤さん、こまぐるさんから紹介されて登場するは…

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我らが森園勝敏

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私なんかが見るに森さんといえば特段ジェフ・ベックのソックリさんとかいうことでは決してない。ベックであり、ヘンドリックスであり、クラプトンでもあり…でもその実態は完全に『森園勝敏』でしてね。当たり前のように聴こえるかもしれないが、これだけ自分のサウンドやスタイルを確立しちゃってる人だから仕方ない。ルイ・ヴィトンとかコカ・コーラとかおかめ納豆とかと同じく『森園勝敏』という確固たるひとつのギター・プレイのブランドが成立している。

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もちろんアームのい使い方等、演奏法などの影響を受け自分のスタイルに取り込んではいる。でも森さんはジェフ・ベックが演奏する曲を題材にしているだけでコピーをしている感がまったくない。共通点はある。それはジェフも森さんもギターという得体の知れない創造物に対する愛情と求道心だ。

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森さんのセットでもドリーム・バンドのラインナップは不変。

ドラムは青山純

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キーボードは難波弘之

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ベースは伊藤広規

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広規さんはVBA400とVBC810を使用。8×10"キャビネットということもあっていつもより若干アダルトな音像(?)。4×12"キャビでゴリンゴリンにグルーヴする広規さんもいいがこれもまたよき哉。グルーヴ感が尋常じゃないからね、広規さんのベースは!

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見よ!TシャツもMarshallなのだ!第2部は大槻さんと難波さんのデュオを除いてほとんど出ずっぱりの広規さん。着実なプレイが当夜のプログラムにベストマッチしていた。

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森さん曰く「新しいギターの弾き方を今でも探索しているのがジェフ・ベック」、確かに。でも、いつかステージでCharさんがおっしゃった言葉が忘れられない。「ストラトをああいう風に弾いたのは日本で森が一番最初なんだよ!」どういう風かは定かではないが、わかる気がする。

「昔はジェフ・ベックのコピーといえば『Jeff's Boogie』あたりが定番だったけど、もう誰も演らなくなっちゃって…」森さんのおっしゃる通りだ。フト気がつくとジェフ・ベックのカバーを演る人たちはみんな『Guitar Shop』以降のレパートリーばっかりになっちゃった。

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ジェフ・ベックのすごいところはここにあるよね~。ギターの奏法とともに常に音楽も進化している。「ハード・ロック」という意味でレッド・ツェッペリン(ニュー・ヤードバーズ)のアイデアは元々ジェフ・ベックのもので、当時ツェッペリンのファースト・アルバムを聴いたジェフは頭から湯気を出して激怒したとか…。

ジェフがアルバムを出すたびに。「ほう、今度はそう来たか…」と、することに文句をつける人が見当たらない。で、みんなをドド~っと同じ方向に向かせてしまう。自分のやりたいことをやって、それが万人に受け入れられて、かつ芸術性が高い。幼稚なことは一切しない。カッコよすぎます。マーブロではそういうアーティストはパット・メセニーぐらいとかつて書いたが、ジェフ・ベックも同様だ。

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で、森さんのセットでは「The Pump」、「You Never Know」、「Goodbye Pork Pie Hat」、「Behind the Veil」などをプレイ。

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そして伝家の宝刀「Stratus」!それにしてもビリー・コブハムはサ、この曲が今になってこんなに広まるなんて夢にも思わなかっただろうね。この曲を聴くといつもそう思ってしまう。

森さんの「Stratus」はもちろん素晴らしい。そして最近であまりにも印象に残った「Stratus」は今年4月にフランクフルトで観たバーニー・マースデンやダグ・アルドリッチによる演奏。森さんにも観てもらいたかったナ…。

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そしてお待ちかねのセッション・コ~ナ~!大槻啓之再び登場!

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クールなカッティングから始まるこの曲は『Blow by Blow』の「You Know What I mean」。盛り上がるにキマってるよネェ~。中学の頃、『ギター殺人者の凱旋』と『Blow by Blow』が別モノだと思って同じアルバムを2回買いそうになった友人がいたっけ…。

ジェフ・ベックだかジョージ・マーチンだかがどういう意味合いでこのタイトルを付けたのかは知らんけど、この「blow bu blow」という言葉自体は「ヤケクソに詳しく」みたいな意味。1930年代、アメリカでのボクシングのデカイ試合でラジオのレポーターがあまりにも詳しく実況したことから使われ出した言葉で、40年代にはボクシングの世界以外にも使われるようになった。「blow by blow」つまり「一打、一打」ということね。

ふたりのプレイこそまさに「一打」と「一打」のぶつかり合いだった!

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もう1曲は「Brush with the Blues」。いいネェ~。絶対このふたりにマッチすると思ってたよ。あまりにもシブくて深い!

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最後に歌ものを1曲。BeppのMisumiさんが歌ってくれた。そして、ベースはKHYMの山田繁毅さんにスイッチ。

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曲は「People Get Ready」。熱唱するMisumiさん。この細い身体の一体どこからこんなにパワフルな歌声が出てくるんだろう?そしてこのヘッド・ルーム…いつもすごく安心して聴いちゃうのね。

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「音楽雑誌でしか見たことのなかった人といっしょ演れるなんて信じられない!」とMisumiさん。音楽雑誌に出ていた人とはもちろん森園勝敏!

ま、私も森さんをはじめとした日本を代表するミュージシャン方の雄姿を撮影できるという僥倖に恵まれようとは夢にも思いませんでしたよ!

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そんなMisumiさんだけに感情がタップリと移入されたシャウトは見事なものだった!

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ナンダカンダで4時間半の長丁場!時間は長くても、ちっともダレずに飽きずにアッという間に終わっちゃたな~。

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というのも、やっぱりジェフ・ベックという稀代のギタリストの音楽が素晴らしいからということでしょう。ようするにネタがいいんですよ。スタンダードなネタがいつでも新鮮なうえに、新種のネタがまたうまいと来てる。それも「ナントカロール」とかいって思わず日本人が眉をしかめるようなキテレツなシロモノではなくて、ジェフのニギリはいつでも江戸前なのだ。ええい!ここで「ジェフ・ベック前世江戸っ子説」を唱えてお別れしませう!

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最後はみんなでパチリ!

近藤さん、また来年も楽しみにしております!

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★おまけ★

ジェフ・ベックのマーシャル 2009年版

ジェフ・ベックのマーシャル 2010年版

(一部敬称略 2011年9月4日 目黒BLUES ALLEY JAPANにて撮影 ※集合写真提供:Tomoyo "Shisho" KOJIMA)