« 手数セッション、ライブ・レコーディング! | メイン | ドライブしまくるD_DRIVEライブ!~魅惑のへヴィ・インスト・ロック! »

2011年5月 2日 (月)

【The Royal Wedding Special】 誇り高きブリティッシュ・ロックの香り~THE UNION

【The Royal Wedding Special】 Magnificent frangrance of British rock ~ THE UNION

「しまった!!!」

このアルバムを初めて聴いた時にそう思った。まさしく「臍を噛む思い」というヤツだ。いわゆる(泣)だ。

THE UNIONのはなし。

マーブロには何回も登場しているロンドンのHigh Voltage Festivalでこのふたりのバンドを見逃してしまったのだ。あの日、THE UNIONを見てから25分差で始まるFocusのステージに移動しようと思っていたら、地下鉄ディストリクト線がチンタラチンタラ走りやがる上にエントランスでカメラ・チェックに遭って時間がかかり、すっかり遅れて結局Focusしか見れなかったというワケ…。

元THUNDERのLuke Morleyとダーラム出身のシンガー/ギタリストのPeter ShoulderからなりユニットがTHE UNIONだ。

Artist

そしてこれがTHE UNIONのデビュー・アルバム『THE UNION』。

「ユニオン」というとコーヒーを思い浮かべるか、頭に「ディスク」とつけたくなるのが個人的条件反射なのだが、とにもかくにもこれを聴いた瞬間は冒頭の後悔の念しか浮かばなかった!だってコレ、メッチャいいんだゼ~!

Lukeは以前にもTHUNDERでマーブロに登場してもらっているが、あの時会って以来、Class5の発表会やら何やらで時折顔を合わせる機会もあり、どこかで会うと「やあやあ」みたいな仲にはなっていた。そのLukeがネェ~。こんなにカッコいいロック・アルバムを作るとは!私はかなりTHUNDER好きなのね。でも、これも本当に素晴らしい!

何しろいつも言ってる「ブリティッシュ・ロックのDNA」に溢れ満ちているのだ。

もう一回言いましょう、これがTHE UNIONのデビュー・アルバム、『THE UNION』。

Sleeve

やっぱりロックってサ、ブルースの香りが欲しいよね。このアルバムを聴くとブルースと男の匂いにむせ返る。「シンプリシティの美」とでも言おうか余計なものがないのね。へヴィはへヴィ、マディはマディ、ハッキリしとる!曲のクォリティがすこぶる高いのだ。

おもしろいのが「Easy Street」や「Black Monday」のような下世話チューン…なんて呼んでいいのかな?ドロッドロで実にカッコいい!シンプルなんて言っっちゃったけど、前者なんかはスゲェ凝ってる。いきなりドミナント・コードで始まるD7|Gm|D7|Gm|Bbdim|C7|Fm|Bbという8小節パターン。おかまいなしに転調しちゃうコード進行だけでもグッと来るのに次には10小節パターンに変形したり、展開部もシャレてる。後者もしっかり4ビートで、聴いた途端キャブ・キャロウェイを連想したね。

Img_4424bmix

「声」ですよ。「声」。なんなんだろう、この人の魅力的な声は。やたらと歪んでいる声というワケでもないし、かといってクリーンなトーンというワケでもない。上下の奥歯を離さないで歌っている感じ?とにかく太くて、重くて…男が聴いても滅法セクシーだ。声だけでブルースを感じさせる。

それもそのはず、このPeter Shoulderは2006年にアメリカのBlues Music Award(旧W.C. Handy Foundation Award、W.C.Handyは「ブルースの父」呼ばれる「St. louis Blues」の作者)のイギリス人として3番目の受賞者となった。他のふたりのイギリス人とはEric ClaptonとPeter Greenだ。

ギタリストとしての腕前も超一流で、VintageModernを愛用している。

まさに現在のブリティッシュロックがピーターの肩にかかっていると言っても過言ではないのだ!

Theunion2011wolverhampton008

ところで、このアルバム、エレクトリックは100%VintageModernで出来てる。Thunder最後の来日公演の時はLukeもBenもVintageModernだったでしょ。LukeはズッとVintageModernを愛用しているというワケ。

また面白いのが、このふたり、VintageModernを設計したSteve Dawsonと非常に仲がよいというのだ。

Img_0185_2 

ちなみにSteveはGeordie、つまりNew Castle周辺の出身。SteveによればStingやBryan FerryもGeordieだそうだ。そして、AC/DCのボーカルのBrian JohnsonもGeordieだ。何しろ彼がAC/DCに入る前のバンドはズバリGeordieだったのだ!

Vintage_modern_2266_half_stack_fron

で、そのふたりから機材やアルバムについてのコメント、さらにマーブロ読者の皆さんににメッセージが届いた。

<Equipment>
We used Marshall 100W Vintage Modern amplifiers for the whole album.
I used a Fender Telecaster for most rhythm guitar parts and either a Gibson Les Paul Standard or a Gibson Flying V for lead guitars. My acoustic is a Gibson J200. The only effects I used was a Tremelo pedal made by Boss.
Peter used Fender Telecaster and a Gibson Les Paul Junior. For acoustic he used a Gibson J200 and also a Martin.

<The album>
It was recorded over two weeks in February and March 2010 at Leeders Farm Studios in the beautiful English countryside of Norfolk. The studio is owned by Dan Hawkins from The Darkness.
We tried to record as live and naturally as possible to create a real, organic sound.
Our drummer on the album was Phil Martini (The Quireboys, Joe Elliott's Down'n'Outz) and bass was my old friend Chris Childs from Thunder.

<Message to fans>
'We really hope you enjoy our debut album. We have tried to create a nice, warm sounding record which highlights quality songs, Pete's exceptional vocals and good musicianship. We're looking forward very much to coming to Japan to play live so I hope we can be there sometime this year. In the meantime we are watching all the news updates on what is going on there and we want you to know we are thinking of you all. We hope everything gets back to normal in your beautiful country very soon.

Much love,

Luke & Pete

<イクイップメント>

アルバム全体を通じてふたりともVintageModern 2466を使っているよ。リズムギターのパートではテレキャスターを、リード・ギターではレス・ポール・スタンダードかフライングVを使った。アコギはJ200だ。唯一使用しているエフェクターはトレモロのペダルだ。
一方、ピーターが使ったギターはテレキャスターとレス・ポール・ジュニアだ。アコギはJ200の他にもう1本使用した。

<アルバム>
アルバムは2010年の2月から3月の2週間にかけてノーフォークというイングランドの美しい田舎でレコーディングしたんだ。このスタジオはThe Darknessのギター、Dan Hawkinsの持ち物なんだ。
我々はリアルで自然なサウンドに仕上げるため可能な限りライブで、かつナチュラルな状態でレコーディングに臨んだんだ。
このアルバムのドラマーはPhil Martini(The Quireboys、Joe Elliott’s Down’n’Outz)、ベースはThunderの親友、Chris Childsさ。

<ファンの皆さんへ>
とにかく我々のデビューアルバムを楽しんでもらいたい。我々は曲のクォリティが高くて、Peteの抜群なボーカルと音楽性をフィーチュアしたナイスでウォームなサウンドのアルバムを作ろうとしてきたんだ。
日本でプレイできることをとても楽しみにしている。今年中に行けることを望んでいるよ。それまでの間、日本で何が起こっているかニュースを欠かさずにチェックしているよ。そして、我々が日本の皆さんのことを思っているということを知っていて欲しい。日本という美しい国が一刻も早く元通りになることを強く望んでいる。

愛をこめて

Luke & Pete
Theunion2011wolverhampton012

チックショ~!やっぱり見とけばヨカッタ~!!ちなみに今年のHigh VoltageではTHUNDERが一回コッキリでリユニオンするそうです。

ロイヤル・ウェディングもステキだけど、ブリティッシュ・ロックってやっぱりいいナァ~!

THE UNIONの詳しい情報はコチラ⇒HYDRANT MUSIC公式ウェブサイト

(敬称略 写真提供:HYDRANT MUSIC)