田川ヒロアキの新兵器~スピーカー選びは楽しいな!JMDにラヴ注入!
Hiroaki Tagawa's new axe~It's enjoyable to choose the speaker! Let's inject love to JMD!
久しぶりにちょっと機材の話し。
マーシャル読者にスピーカーの重要性を説くことは「釈迦に説法」だと思うが、それでもやっぱり書かずにはいられない!
スピーカーまわりはギターの音の最終地点、または出口であるだけに機材のなかでも色々と気を遣うパートだ。メーカーも少しでもいい音が出るようにキャビネットの形やスピーカーの取り付け位置などを充分に考慮して開発に勤しんでいる。
幾多の名演、名盤の誕生に立ち会い、世界中に数え切れないほどのフォロワーを持つ1960のように完成形に近いスピーカーキャビネットとなると、もうキャビネットの形状を云々する必要はないであろう。そして、勝負はスピーカーのグレードにもつれ込む。
ということでアメリカではごくごく普通にスピーカーの入れ替えということが一般ユーザーの間でも普通に行われているらしい。したがって、「交換スピーカー」という市場も立派に成り立っているそうだ。
一方、比較的厄介なのがコンボの場合。厄介というのは交換に手間取るとかそういう意味では決してなく、スピーカーの数やキャビネットの大きさ、オープンバックか否か…などなど音を決定する要素が幾重にも折り重なってしまうため、スピーカーのグレードだけでは音の優劣を判定しづらいのだ。
もう上の写真でおわかりだろうと思うが、今日は田川ヒロアキくんのJMD501物語。
元来、私はヒロアキくんのJMD501のサウンドは果てしなく素晴らしいと思っていて世界でも十二分に通用すると思っていた。
リバーブをやや深めにかけて手元でコントロールする歪みからクランチのサウンドのどれもが素晴らしいし、コンボの音の特長を引き出している。ポール・ギルバートが2266Cを愛用いる理由を自然に実践しているかのようだ。また、空間系のエフェクターをキッチリかけたクリーンサウンドも捨てがたい。
それではこの名手が繰り出すJMDのサウンドが、スピーカーを換えることによってどれだけ向上するかヒロアキくんのJMD501のスピーカーをいじくってみようと思い立ったが吉日、さっそくこちらのスタジオに来てもらった。
1960に搭載されているもっとも一般的なG12T-75からVintage30、VintageModernに搭載されているG12C-25、(これは入力が小さいので実践では使用不可。ビンテージ系のスピーカーを搭載するとJMDの音がどう変わるか傾向が見たかったので載せてみた)さらにその極北ともいえるG12K-100というMF400に使われているもの。ただしこれは8Ω。これらのスピーカーを試してもらった。
JMD501は2台用意し、まずは2台の音質に大差がないことを確認し、片方の501のスピーカーだけを交換していった。もちろん、オリジナルのJMDと随時比較できるようにするためだ。
オープンバックのコンボを試奏する時は必ず壁から離すべし。リアから出てくる音も楽しむのが通。フロントの音とリアから出てくる音が混ざってはじめてそのコンボ・アンプの音となるのだ。
以下はヒロアキくんの実際の弁:
G12C-25 : 低音がガッツリ出てきましたね。オリジナルのスピーカーよりピッキングのアタック感がやわらかい。中域がふくよかで好きな音。以前もっと中域が欲しいと思っていた部分は解消されますが、広域はおとなしめになりますね。
G12T-75 : 「一番マーシャルの音」がしました。私が思っているマーシャルの音です。レンジも広くて、ギターで一番おいしい中低音がしっかりしていますよね。ドラムやベースとガッチリ合うようにできてると身体で感じます。そう、身体で感じる音…そういうところがマーシャル・サウンドなんですよね!
Vintage30 : レンジの幅広さとアンプの機能を充分に発揮させている余裕を感じます。低音がどうとか高域がどうとかアレコレいう必要がないくらいバランスがいいと思います。
G12K-100 : Vintage30と同様レンジがすごく広い。これは迷うな~。バンドで使った場合、パーンというパンチの強さが出ることは間違いなさそうですね。厚みもあるし…そう、他のスピーカーと比べて最大の違いは厚みですね。私は自分の音をモニターから返してもらわないのでステージである程度の音量が必要なんです。その時、「音の厚み」というのは私にとってすごく大切な要素なんですね。フィードバックも気持ちイイ。もちろん身体に感じる響きも強い…。
結論としては一番元気のよい印象が強いG12K-100を搭載することになった。このスピーカーは前述の通り、MF400に使用されている入力100W、8Ω。MODE FOURといえば大音量、激歪み、重低音を身上としたモデルだ。しかし、さすがにスピーカー単体ではその印象は薄く、結果「JMDコンボの音」をパワーアップさせるという方向でヒロアキくんのおめがねにかなったというワケ。
これがまたスゴイ音!前述の通りオリジナルのJMDでも素晴らしかったのだが、その音がもっと前に出てきて、例えるならば3Dになったかのよう。そう立体的なサウンドなのだ。これがヒロアキくんの言う「厚み」なのかも知れない。
恐るべしスピーカー!
…と、ここまでやったら実戦のようすも目の当たりにしたいのは人情でしょう。
早く新兵器を携えたライブが見たいな~と思ったらチャンス到来!SPICE FIVEなる和佐田達彦さんを中心とした豪華メンバーで構成されたグループのライブがあったのよ。
そのレポートはまた明日!
※G12K-100の取り扱いはしていませんので予めご了承願います。
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