ロンドン・ロック名所めぐり vol.14~ハイド・パークの角で
Hard Rock Cafeは現在のところ149店を53カ国に展開しているらしい。そして、ここハイドパークのすぐ近くの店舗こそ1971年6月にオープンした第1号店なのです。
店内にロック関連のグッズが所狭しと飾ってあるのは東京のお店と変わりはありませんが、何しろロックの本場だけあって、その内容はかなり充実しています。
でも、このロンドンのお店の最大の見所はナントいってもコレ。行列ができているでしょう?このレストランの隣に位置する建物の1階、イギリス風に言うならG階にはグッズ・ショップが入っています。でも、行列の皆さんのお目当てはそのショップではありません。皆さんのお目当てはVault。地下貯蔵室、ま、「蔵」ですな。地下には人が10人も入れば一杯になってしまうような小さい部屋があってそこに更に貴重なロック・アイテムが展示してあるのです。彼らはそこへ入る順番を待っているというワケ。
どんなものが飾ってあるかというと、例えばジミ・ヘンドリックスが使っていたというフライングV、例えばキース・ムーンが着ていたジャケットなどなど。しかも、Vを抱えて写真を撮ろうが、ジャケットを着込んじゃおうがそれらは自由!ここまでユルイと「オイオイ、これマジでホンモノなのかよ~?」と心配したくなってきます。(これは5年ほど前の話しですので、現在これほど自由なのかどうかは不明ですので悪しからず)
それでもせっかくロンドンまでやって来たのですから、「ホンモノ」と割り切ったうえに長いこと待ってでもご覧なるとよいでしょう。間違いなくロック名所の一箇所です。
これはハイドパークの入り口。もちろんやたらと大きい公園ですからたくさんの入り口があります。イメージだけですが、NYCのセントラル・パークよりはグンと安全な感じ。
1998年、JCM2000 TSLシリーズを発表した時、マーシャルからデモンストレーション・バンドを招聘しました。ギターは(昔は)おなじみジェフ・ホワイトホーン、ドラムは元マンフレッド・マンズ・アース・バンドのジョン・ロングウッド。名古屋へ移動する時、新幹線の席がジョンと隣り合わせになりました。彼はその時日本が初めてで、こう質問をしてきたのです。「ねぇ、東京っていくつぐらい公園があるの?」
公園の数なんて気にしたことなんかありゃしない。「いくつか大きな公園はあるけどハイド・パークほどじゃないねぇ」程度の返答しかできないどころか、何でこんなことを訊いてくるんだろうと不思議に思ったものです。
ところが初めてロンドンに行った時に瞬時にこのことを思い出し、なぜジョン・ロングウッドがそう尋ねてきたのかがわかりました。ハイドパークやリージェンツ・パーク、ビクトリア・パークといった広大な公園をはじめとして、ロンドンにはいたるところに公園が散在し、緑の量が実に豊富なのです。
これ光景になれていたジョンには初めての東京が「灰色」に見えたに違いません。
しかし!我々にとってのハイドパークといえば緑でも灰色でもありませんよね?そう、ロック・コンサート。数々の名演がここで生まれたのです。
調べてみると、
1968年のピンク・フロイド、ジェスロ・タル、トラフィック、フリートウッド・マック(ヨダレが出ますナァ)
1969年のブラインド・フェイス、キング・クリムゾンのデビュー、ストーンズ、CSN
1970年はピンク・フロイド、エリック・バードン、ウォー&キャンド・ヒート
1996年にはフーが初めてライブで「四重人格」を全曲演奏したのもここ。その時のサポートギタリストは先述のジェフ・ホワイトホーンでした(NYCではMSGで演奏)。
など…。
1976年のクイーンは15~20万人を動員し、ハイドパーク・コンサートの動員最高記録をマーク。
2004年のレッチリは1週間ここを占拠し、3回のコンサートの合計で1箇所の会場での世界最高動員数を記録した…とある。
にぎやかな様を想像しつつこの静かな公園を眺めるとあたかも川中島の合戦場のようですな。
<おまけ>
ホラ、ゼネコンまでBECK。私にとっての「BECK」はJEFF BECKの「BECK」ですよ。
つづく







