SUMMER SONIC 2010~BIGELF、SLASH、STEVIE WONDER
これまたレポートが遅くなっちゃった!でも待ちに待ったSUMMER SONICが今年もやって来た!
今年の夏は暑さ新記録続出だけあって、行かれた方々には尚更思い出に残るサマソニになったのでは?
会場は例年通り幕張メッセだ。 暑い!最近よく思うのですが、もし日本を知らない外国人に「日本は暑い国ですか?それとも寒い国ですか?」と訊かれたら皆さんはどう答えますか?「イエイエ、日本には四季があって…」どころの話しじゃくなくて絶対「激暑です!」と答えちゃうよね!
ズラリと並んだタイムテーブル。どのステージも人気バンドが目白押しだ。
今回のサマソニ、マーブロ一番のお目当てはBIGELF!マーブロのBIGELFに対するポジションは先日記事をアップした通り。私は7月にロンドンのHIGH VOLTAGE FESTIVALで目の当たりにしてきたけど、あの時は野外だったし、今回は屋内でジックリ見れるであろうとメッチャ楽しみにしてた!
8月8日午後1時5分、BIGELFはMOUNTAIN STAGEにその姿を現した。ステージ中央にはハモンドとメロトロン。そして、それを操るシルクハットの男が登場した!
キーボードとボーカルのDamon Fox(デーモン・フォックス)。
ギターのAce Mark(エース・マーク)。
ベースは ダッフィ・スノウヒル(Duffy Snowhill)。
ドラムは フロス(Froth)だ。
やっぱり前回ロンドンで見た時よりも全然よかった。メロトロンもよく聞こえたしね。で、このメロトロンを調達するのも結構大変だったそう。でもギターだけでなく、キーボードもビンテージものっていうのはいいもんですな…。
このデーモン、終演後の雑誌インタビューでも色々と興味深い話をしていたが、どうも彼の音楽のキーワードは「Dark」という点にあるようで、影響を受けたミュージシャンの話をしている間何回も「Dark」という言葉が出ていた。その影響がBIGELFの音楽に色濃く出ていることは間違いない。
でもこのお方、案外オチャメなんだぜ。1曲目を終えると「次で最後の曲です」なんて軽いギャグを入れていたあたりに「Dark」さはなかったな。おまけに一番前のお客さんに向かって「静かだね?キミ名前なんての?仕事ナニしてんの?」なんて話かけてるんだもん。
雑誌インタビューの時、デーモンの絶対譲れない尊敬する音楽家の名前として、ひとりはロイ・ウッド(The Move, Wizzard, ELO)の名前を挙げていた。「彼は世界でもっとも過小評価され続けているアーティストだよ」とかなり真剣な面持ちで私に語ってくれた。へへへ、実は私もロイ・ウッド超好きなんだな~。うれしかったな。気が合うな。
ところが、マーシャルにいる年配の友だちに言わせると、The Moveあたりは当時あまりロック・バンドとみなされてなかったらしい。いわゆるPOPバンド。イギリスは今でもロックとPOPの境がハッキリしているみたいですからね。
ロック史の表舞台にムーヴの名前が残らなかったのはその辺りが原因になっているように思えた。でも、ロイ・ウッドの曲の良さは本当に特筆すべきものがあると思う。メッチャいいんよ~。ひとりでも多くの人にロイ・ウッドの音楽を聴いてもらいたいな。デーモン、もうひとりの尊敬するバンドは何とプリティ・シングスだそうです。よくは知りませんが『SFソロウ』は好きだな。
こうしてみると長髪と濃いひげがロイ・ウッドっぽい?かぶりものも似合うし…。
いつもはSGを愛用しているギターのエース。前日の大阪公演からレス・ポールを使用。実は愛用のSGのネックにトラブルが発生し、やむなく現地調達した次第。しかし、借り物とは思えぬ完璧なプレイでBIGELFサウンドをクリエイトしていた。
ところで、エースは普段ステージではマーシャルを使用していない。終演後、ゆっくりと話をする機会を得たが、最高のナイス・ガイだった。70年代の1959が大好きなんだって。一緒にいたエースのギターテクのジェフがこれまた大のマーシャル・フリークで、Mike Doyleのマーシャル本を枕元に置いて寝てるんだってサ。結局3人でずっとマーシャルの話をしていたよ。すんごく楽しかった!VintageModernの説明をしたら今度是非試してみるって。
ベースのダッフィは派手なアクションも魅力だ。このふたりのリズム隊がまたすこぶる強力なんですよ。特に3連の曲なんかでは恐ろしいくらいにドライブしちゃう。この「3」のフィーリングって西洋人の独壇場のような気がする。
決して派手ではないが確実にBIGELFワールドを組上げていくフロス。
やっぱり最高だったBIGELF。こういうバンドのフォロワーが出てきてくれれば面白いね!おそらくこのバンドを知らないであろう若い人たちも大勢観ていたけど、彼らの目にはBIGELFの音楽がどう映ったのだろう?彼らの耳にはどう聞こえたんだろう?
BIGELFの詳しい情報はコチラ⇒HYDRANT MUSICウェブサイト
エントランスにはこんなディスプレイも!
楽しい時間が経つのは早いものであっという間に日が暮れる。これはMARINE STAGEへとつながる道。これからスティービー・ワンダーを観ようというワケなのだが、その前に大切なものを見た…Slash。
今回のステージでは話題のAFD100を使用していた。とうとうそのサウンドを聴いたのだ。このあたりの話は明日に譲ることとしよう。
さてさて、そのスティービー・ワンダー、もう会場は完璧に満員!アリーナもパンパンでイス席はまったく空きのない状態!みなさんやっぱりわかってらっしゃる!
我々はもうエルヴィスもビートルズもビーチボーイズも見ることはできない。マイルスもコルトレーンもモンクも同じこと。志ん生や文楽はおろか、もう志ん朝すら観ることができない。忌野清志郎もそうだ(私はまだ屋根裏時代のRCサクセション観てるから…)。 だから現存している「本物」はできる限りに観ておいた方がいい。いわゆる音楽の「幹」になっているような人。そして、観た者はその感動を次の世代に伝えるべきなのだ。
そしてそのステージはまさに後世に伝えるべき名曲のオンパレードで、音楽の垣根を一気に吹き飛ばしてしまうかのような「音楽」の塊だった!
「Master Blaster」「Higher Ground」「Don't You Worry 'bout A Thing」「Stay Gold」に混じって「We Can Work It Out」も演奏した。
私は決して熱心なスティービー・ワンダー・ファンではない。不謹慎な話だが、帰りの電車が混むので「知らない曲が出てきたら失礼しよう…」と決め込んでいたのだが、これがまた全然帰れない!次から次へと出てくるメロディが耳にしたことのあるものばかりなのだ!
「Lining For The City」では人種差別の映像をバックに流してこの曲の内容をアッピールしたりして演出も抜群。そこへ持ってきて今度は「Sir. Duke」だ。みんなで大合唱だったね。
インストのパートがこれまた極上で実にエキサイティング!スティービーのイヤモニの調子が悪いらしく何回もハメたりはずしたりしているのが気の毒だったが、そんな時でも一切手を抜かないで歌っていたのも私には感動的であった。そう、どんなに音程が高いパートでも一切フェイクなしだもんね。カッコいいとしか言いようがない!まさに感動の一夜でありました。
あ~観れてよかった!
MARINE STAGEに向かう廊下のギャラリーで発見!
これ1960Aだよね?だから気をつけろって!箱にはちゃんと「TWO MAN LIFT」 って書いてあるだろ?! アララ、となりのおじちゃんまで巻き添えにしちゃってる。
こっちの人はヘッドを下ろそうとしているのかな?なんだろう、JVMかな?そんなビビることはないでしょう。もっと重心を低くしたほうが…。腰だけは気をつけてくださいよ!
今年もとっても楽しいSUMMER SONICでありました!
(敬称略 2010年8月8日 幕張メッセにて撮影 ※BIGELF写真提供:HYDRANT MUSIC)


























