ロンドン、ロンドン、ゆかいなロンドン!~郡山市立美術館『スウィンギン・ロンドン』展
Bloody lovely London! - An exhibition "Swinging London 50 - 60's" has been held at Koriyama City Museum!!
何年か前のフランクフルトメッセでの思い出。マーシャルのスタッフといっしょにホテルのバーでイッパイやっていた時のこと。そこのフロアにはアップライトピアノが一台備え付けてあって、専属のピアニストがジャズスタンダードの弾き語りを演っている。
そして、リクエストが来ると当該の曲を演奏したり、お客さんの歌の伴奏をしたりする。ま、ドイツでなくても世界中で見かける光景だ。で、この時何とも言えない感動というか感激のような妙な気分を味わった。
マーシャルの連中だからまわりは当然全員イギリス人。日本人は自分だけ。「いっしょに歌おうぜ!」と新商品の企画を担当しているルーク(この人はお父さんが「スター・ウォーズ」の大ファンでこの名前を自分の次男坊に付けちゃったらしい。お兄さんの名前もSFドラマの主人公の名前と同じとか言ってた)が声をかけて来た。
彼が選んできた歌はエルトン・ジョンの「Your Song」だった。酔っ払っているし、好きなエルトン・ジョンの曲だし、と思って手書きの歌詞カードを手にしながら歌ったのだった。
話は本題からそれるが、実はエルトン・ジョンの曲ってメチャクチャ歌いにくい。「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」制作のドキュメンタリーを見ていて「そうか!」と気がついたのは、エルトンはバーニーの歌詞にドッペりとそのままメロディを乗せるもんだから猛烈に字余りになったり、譜割りが予測できなかったりで、ノンネイティブ・イングリッシュ・スピーカーでない我々が歌うにはキツイい…と読んだがどうだろう。ま、我が敬愛するフランク・ザッパは歌詞がどうしても足りないので拍を縮めていきなり1小節だけ11/16拍子にするなんて荒業も導入していたが、歌う方にとってはエルトン式の方がはるかに難しい。
…と話を本題に戻して。この歴史に残る名曲を歌いながら思ったのは、『この美しいメロディは今ここにいるこのイギリス人たちのものなんだ。イヤ、これだけじゃなくて「She Loves You」も「Hey Jude」も「Satisfaction」も「You Really Got Me」も「Whole Lotta Love」も「21世紀の精神異常者」もみんなこのイギリス人たちの財産なんだ~』
もちろんこれはロックという元々彼らのフィールドに入り込んだ時の話だからナンテことないといえばナンテことない。でも、やっぱりブリティッシュ・ロック好きだからサ。そんな人たちとそういう歌なんか歌っちゃうと感慨深いのよ。
ロンドンの街を歩いていてもそう。「ああ、このシャフツベリー・アベニューをジミー・ペイジが歩いていたのかナァ~(ま、今もか)」とか想像していると実に楽しい!
不思議とアメリカ行ってもこういう感情は沸いてこないんだよね。
ロックに関するロンドンの楽しみは掲載中の『ロンドン・ロック名所めぐり』をご覧いただくとして、ロック以外にもロンドンの魅力は満載だ。
たとえば美術館や博物館。大英博物館を筆頭に無料有料、玉も石も入り乱れてたくさんの施設が林立している。
で、おすすめはコレ。「Victoria & Albert Museum」。ハロッズのチョイと先だ。ここは、世界各国の工芸品というか人間がつくったものだけを展示している博物館でかなり見応えがある。日本からは鎧だの刀の鍔だの印籠だのが山ほど展示されている。
また、骨董品だけでなく、ファッションの歴史などの展示もあって見ていて飽きない。
さて、本当の本題。そんな魅力満点のイギリスの文化から1950~60年代のロンドンのカルチャーにフォーカスした展示会がV&Aよろしく開催され話題を呼んでいる。
5月22日から7月4日まで郡山市立美術館で開催されている『スウィンギン・ロンドン 50's - 60's ~ビートルズたちが輝いていた時代~』がそれ。50~60年代に流行した音楽やファッションを基としたイギリスの若者のライフスタイルを紹介している。
マーシャルも展示されているが、すごいのはジミー・ペイジ本人が所有しているギターやステージ衣装が世界で初めて公開されていること。
他にもドレスやポップな家電、ファブリックも多数展示されていてとても興味深い。
そして、6月12日にはシーナ&ロケッツの鮎川誠氏とシーナさんをお招きして『アーティストトーク 60'sロック談義』が開催される。鮎川氏は『60'sロック自伝』という自分の音楽遍歴を著した本を上梓しているほどの音楽通。もちろんマーシャル愛好家だ。
タップリと楽しい話が聴けそうだ!
★すでに多くの方から掲載写真のクォリティについてご指摘を頂戴しておりますが、元の写真には一切問題がなく、この画像が極端に粗くなる現象はブログにアップする段階で発生しております。現在改善策につき種々検討しております。マーブロ愛読者の方々とご協力を頂戴しているアーティストの方々にはご迷惑をおかけしますがご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。



