ミドリの新世界は『shinsekai』
Midori's new world is "Shinsekai"
私が『新世界』と聞いてまず思い浮かべるのは浅草。大阪のそれではない。
六区の現JRAの場所に「新世界」という建物があった。今でいうアミューズメントスポットみたいなものといえばよいのだろうか。
何しろ40年以上前、まだ仁丹塔が悠然とそびえたっていた頃のことで細かいところまではとてもハッキリとは思い出せないが、雰囲気が強烈だったことだけは強く脳裏に焼き付いている。(この項の筆者の年齢がバレるね)
ゲーム機の他に、お化け屋敷や鉄道のジオラマなんかがあって、少々不良めいていて年端もいかない男児にとってはひどく魅力的な場所だった。要するに親父が馬券を買っている間、そこでおとなしく待っていろというワケ。下の階には映画館があって、どうも『ゴジラ・モスラ・エビラ南海の大決闘』を観たらしい。調べてみると最初の頃はどうやら大浴場なんかもあったらしい。もっと詳しく調べたかったのだがあまり資料が残っていないようだ。
そこが『新世界』という建物だった。あの切り絵屋に黒い紙で切り出してもらった横顔、記念に保管しておけばよかったな。
大阪の新世界に行ったのはかなり大人になってからのことで、それでも20年以上は経った。印象は強烈だったが実に馴染み深い雰囲気も感じ得たのは、やはりそこが昭和40年代の浅草に酷似していたからだと思う。
話はそれるが、80年代前半にバンドのツアーで大阪に行って千日前にあった「夢屋」というライブハウスに出たことがあったが、あの辺りも当時はすごく昔の浅草っぽかった。ちなみに寺田町の「スタジオあひる」というところにも出演したことがあった。確かお店の上の階がサウナ風呂になっていたような…。対バンが名古屋から「なぞなぞ商会」、地元から「キャバレー」という面々でイベントのタイトルが『生き残るヤツら』だった。「なぞなぞ商会」といえば昔のElectric lady Landにも出たことがあったっけ…。京都の磔磔は昔のまんまかな…?
さて、話を戻して…新世界に行った翌々日、急性虫垂炎で入院した。即手術。術後、先生はパンパンに膨れ上がった切り取った私の盲腸を見せてこう言った。「ホレ、見てみィ。もうちょっと遅かったら死んでたかも知れへんで」って! 強烈な「新世界」の思い出だ。

そして今度も強烈な新世界の登場だ!それはミドリのニュー・アルバム『shinsekai』。今回もスゴイ!快感!
本当は1曲1曲感想を書き込みたいぐらいだが、これからお聴きになる方にヘンな先入観を与えてしまっても申し訳ないので割愛させてもらうが、ロックと歌謡曲の境目がなくなって凡百の音が巷に溢れる中、キラリと光っているのがミドリの音楽…砂漠のダイヤモンドだ…とだけ言っておこう。
マジで全曲カッコいい!強いて一番のお気に入りを選ぶとなると「リズム」かな。
もちろんまりちゃんのマーシャル・ギター・サウンド満開です。
レコ発ツアー『新世界ツアー』も快進撃中だ!早く見たい!

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