スゴイ・インディードvol.3<前編>~チョモランマ・トマトとNATSUMEN
アルバム・タイトル『Sugoi Indeed』から名づけられたElectric Eel Shock提供のイベント『スゴイ・インディード』の第3弾。今日はマーブロ史上写真最多でお送りしまッす!
「Indeed」とは「実に~」とか「まったく~」みたいな意味で、ヨーロッパではたまに聞く言葉。だが、北アメリカではほとんど聞いた記憶がない。どうもパイプを咥えたおじいさんが目を細めながら「ん~、まったくまったく」と言っているイメージが今はこの言葉にはあるらしい(若いアメリカ女性から聞きました)。ただ、1950年代あたりには普通の言葉だったんでしょう。リー・モーガンのブルーノート盤に『Indeed!』なんてのがある位だからね。(リー・モーガンが出たところでジャズ話し…ハンク・ジョーンズが亡くなりましたね。ジョーンズ兄弟は二男サド、三男エルビンとこの世を去り、91歳の長男のハンクが一番長命だった。心からご冥福をお祈り申し上げます)
でもこのイベントはホントにインディードでっせ!
この日の出演はもうマーブロでもおなじみのチョモランマ・トマト、NATSUMEN、そしてElectric Eel Shockだ。
トップバッターはチョモランマ・トマト。
ギターは 小倉直也。JCM800 2203を使用。
独特なボイスが持ち味のボーカル、石井成人。
石井の破天荒なアクションがまた見ものだ!
オグちゃんのギターはユニークだ。彼のバッキング・フレーズってものすごく独特で他に類を見ない。
ベースは山中治雄。大工原とのコンビで凄まじいグルーヴ感を生み出す。
ダイナミックな大工原幹雄。この疾走感!それはまるで巨岩が背後から迫り来るようだ!
チョモランマ・トマト…絶対にライブで体験して欲しいバンドだ。
もうひとつライブで体験して欲しいバンドがNATSUMENだ。マジでスゴイよ。EESのアキちゃんのおススメでこの日初めて見たけど、心底感動した!今時こんな音楽を演っていることにまず感動。まさに日本のカンタベリー、そしてソフト・マシーンだ!それとマシーンのベーシスト、ヒュー・ホッパーが参加していたユニット、CONGLOMERATEを思い出したナ。とにかくカッコいいとしか言いようがない!
バンドの司令塔、ギターのAxSxEはJCM800 2203を愛用。AxSxEの合図でNATSUMENの音楽が展開していく。その様はまるでエレクトリック・マイルス!
バンドの構成はギター×2、ベース、キーボード、ドラム、テナー、アルト、トランペットの布陣。全員が一丸となって一時も気を抜かずNATSUMENミュージックを作ろうとしているサマが恐ろしくも美しい!「負けないで!」とか「がんばれ!」とか「さくら」ばっかりが「ロック」と扱われているこの日本で、同じ国土にこんな硬派な音楽が存在していることが信じられない。目が覚めた!
AxSxE入魂のプレイ。
5/4、7/4、4/4+2/4、何だか数えられないリズムまで変拍子のオンパレード。しかし、それらのリズムが至極流麗で自然なのだ。
ベースの山本カブレラマン昌史。その変拍子をスリリングなベースラインでピタリとAxSxEにつける!
ドラムは山本達久。山本とのコンビは完璧!うねる奇数拍子!
サイド・ギターのホイン。地道にバッキング・ギターを流し込みNATSUMENサウンドに厚みを加える。しっかし、こういうリズムで黙々とバッキングしていくのもなかなか大変だゼ!
キーボードは蔦谷好位置。後半ではキーボードをブン投げるほどの熱演で好位置につける。狂ったように鍵盤を叩きつける姿が最高にクールだ!
ホーンセクションは左からカッキー、加藤雄一郎、稲田ヌボンバ貴貞。また、このホーン陣のパートが異常にカッコいい。普段は知らんが、よくホーン入りのインストバンドにありがちな冗長なインプロビゼーションなど皆無で「ここぞ!」という時に絶妙に入ってくるメロディだけで勝負する。鳥肌モンよ。
皆さん、パット・メセニーはお好き?1983年にパット・メセニー・グループを観に行った時のこと。美しい「First Circle」という曲が手拍子とともに始まった時、ステージのパットが「ハイ、皆さんもご一緒に!」みたいなジェスチャーで観客に手拍子を要求した。ところが、どうにもリズムが複雑で誰もパットに合わせることができなかった!しかし、曲は十二分に美しい。この曲、手拍子が難しいのも当たり前、タネを明かすと12/8+10/8の22/8拍子だった。こんなんすぐにできるか!
そのパット・メセニー、「世界でもっとも自分の好きなことをして、それが万人にウケて、かつ芸術性が高いアーティスト」なんて言われている。NATSUMENもそうなるといいね。
ショウの後半にはもうAxSxEはギターの鬼神と化してしまう!
ギターを壊す人、ギターを燃やす人ってのは見たことあるけど、ギターの上でデングリ返しをする人はAxSxEが初めてだ。
しまいにはギターヘッドを社会の窓に入れてしまう!今まで5、6本ネックを折ったというが、何でもこの日使ったギターは滅法丈夫で何をしても壊れないとか…。
恐るべしNATSUMEN。おすすめです、マーシャルだし。
EES登場の<後編>につづく
(敬称略 2010年4月30日 吉祥寺ROCK JOINT GBにて撮影)





































