Tatsuo Meets JMD:1~Tatsuo(everset)、JMD:1を弾く
パワフルでアグレッシブなサウンドが人気のeverset。そのサウンドを支えるテクニシャンTatsuo。普段はJMP-1を愛用しているが、JMP-1の後継とマーシャルが位置づけるJMD:1にトライしてもらった。
ここ数年で、いろいろなデジタルを使ったアンプが発売されているじゃないですか、そんな中、天下のマーシャルがプリにデジタルを使っていると書いてあったから、“どんなんだろ?”ってかなり興味があったんですよ。各メーカーから、いろいろ出ているデジタル・アンプって気にはなっていたけど、欲しいってところまでは思わなくて…。
これは、すげえと思いました。実際に弾いてみると、“マーシャルっぽさ”というのが健在でした。デジタル臭さがない、基本的にはマーシャル・サウンドだから、これまでマーシャルを使っているという人は、気に入るんじゃないですかね。
これまでのマーシャルが好きで機種にもこだわっているというのであれば、レコーディング用はそれを使って、JMDはライヴ用という感じで使えばいいと思います。充分満足できますよ。例えば、“ライヴでもJCM800とJCM2000を使い分けたい”というギタリストもいるとするじゃないですか。JMDさえあれば、その問題が解決しますね。ライヴでこそ、JMDの真価が発揮すると思いますね。
僕、今、ライヴのシステムが、すごく大きくなっているんですね。スイッチング・システムが入っていて、いろいろな音を使い分けているんだけど、それがJMD一台ですみますね(笑)。それでも、例えば空間系が物足りないとかあるなら、センド/リターンが付いているし、それのオン/オフも制御できるというのもいいですね。あと、これだけ多彩な音が作れると、逆に、宅録とかでもいいかもしれないです。
どのチャンネルも、すごくガッツがあるし、どのモードを使ってもバランスがいいんですよ。他のメーカーのデジタル・アンプって、バンドで使った時に、なかなか音がヌケてこなかったり、各チャンネルによって音量だったりEQだったりのバランスが悪いんですよ。でも、JMDは、どのチャンネルでもバランスが取りやすいから、簡単に音作りができるんです。初めて使ったのに、操作が簡単なのもいいですね。これって、ライヴやレコーディングの現場で大切なことなんです。
細かく言ってしまえば真空管とは違う部分があるかもしれないですが、パワー管が真空管であるためか、僕はまったく気にならないですね。マーシャルらしい真空管サウンドがしますよ。
エフェクターはかなり使いやすいです。ディレイとか、Delay Adjustを回すだけで、だいたいの操作が完了しちゃいますからね。僕は、クリーンにTapeを使って、歪んだソロにHi Fiをかけてみました。クリーンは、モジュレーションがかかったような暖かみのあるディレイ音を出して、ソロではクリアなディレイを使うのが好きなんです。あと、このリバーブは、かなりハデにかかりますね。ツマミの幅によって、正確にリバーブが増えていくんです。かかり具合の幅も広いですよ。
いちばん驚いた部分はゲートですね。素晴らしいです! 操作も簡単だし、このおかげで、音を出していない時のハウリングがほとんどおきないんですよ。それでいて、フィードバックとかも自然な感じで出せるんです。あと、エフェクターを含めて、いろいろなことができるアンプって、ピッキングのレスポンスが遅かったりすることがあるんだけど、JMDはアタックが速いし、まったく気にならなかったですね。それから、フット・スイッチで音色やチャンネルを切り替える時、なんのストレスもなく付いてくるので、すごく実戦的な感じがします。フット・スイッチへの記憶方法も簡単でいいですね〜。
JMD50は、もちろんJMD100の方がパワーは感じるけど、すごく締まった音がしているし、もしかしたら50Wのほうが暴れずに弾きやすいかもです。コンボのほうは、さらに、その締まり具合がよくなりますね。JMD102でも音が暴れることなくタイトで弾きやすい。弾いているだけだと、スタックのパワー感が気持ちよくていいんだけど、レコーディングとかを考えると、こういうコンボのほうがマイクのノリとか音作りとかしやすかったりするんですよね。低音の感じとかは、もちろんスピーカーが4つ入っているスタックの方が感じるんですけど、マイクで狙うのは基本的にひとつのスピーカーですからね。JMD501は、さらに、そういう方向性が強くて、さらにJMDの特性がわかりやすいです。今回の4機種の中では、いちばん締まった音がします。いちばんライヴで気持ちいいのはJMD100のスタック、それを扱いやすくしたのがJMD50のスタック。で、普通に弾いて気持ちいいのはJMD102、レコーディングとかで音が作りやすいのがJMD501かもしれないですね。
詳しいインタビューは4月14日発売のWeROCKをご覧ください。






