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2010年4月30日 (金)

Gary Moore(ゲイリー・ムーア)のマーシャル

ゲイリー・ムーア、21年ぶりの来日!泣かされました、泣きのギターに!特に熱心なファンではないんだけど、泣けた!何なのよ、あの音、あのプレイ!

個人的に初めて彼の名前を意識したのは1977年にColosseumIIのラスト・アルバム『War Dance』が出た時だった。「スンゲェ~ウメ~」とビックリしたそのギタリストの名前は「ギャリー・ムーア」といった。Garyは当然「ゲイリー」であって「ギャリー」はやっぱり変だよな…と後に思った。ところが、はるか時間が経ってマーシャルの連中と付き合うようになって初めて知ったのはイギリス人はGaryを「ゲイリー」ではなくて「ギャリー」、イヤどちらかというと「ギヤリー」と発音するということ。Mooreは「ムーア」ではなくて「モーア」。もう少し正確にカタカナ表記をするならば「ムォーア」だ。だから、イギリスに行くと「ゲイリー・ムーア」は「ギヤリー・ムォーア」となる…ように聴こえる。

ということでギター・テクから聞いた話も交えて今日はタップリ、ギアリー・ムォーアで行きま~す!(これ以降はゲイリー・ムーアにもどしますね)

ステージ全景。おっそろしく何の飾り気もない。照明も青や紫が基調の実に落ち着いた雰囲気でカッコよかった。ライブ写真撮りたかったナァ~。ギターもベースもマーシャルで統一!気持ちいいい!

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これがゲイリーのマーシャル(下の写真。マーブロの文章は基本的に位置的に次に出てくる写真を説明します)。 正真正銘、市販の普通の1959SLPだ。楽器店で売っている1959SLPと同じ。改造も何もしていません。ただし、230V&50Hz、つまりイギリスと同じ状況にして使用している。そして、キャビネットは1960BXだが、スピーカーはVintage30 に交換されている。(入力は280Wとなる)

先日のジェフ・ベックのギター・テクも言っていたが、連中は電圧の高低ではなく、供給される電源の周波数をエラク気にする。ジェフのギター・テクは「60Hzで使用すると倍音が乏しくなる」と表現していたが、ゲイリーのギターテクに言わせると「低域(less bassy)が薄くなる」とのことだ。

インプットはとにかく左上のトレブル・ブースト・チャンネルだけ。セッティングはPRESENCEが2、MIDDLEが8程度、以外はLOUDNESS 1も含めてすべて 9あたり。皆さん、間違ってもこのセッティングを1960BX1台で鳴らしてはダメdeathよ。スピーカー飛んじゃうからね。

1959弾きのベテラン・ギタリストの方々ならおわかりでしょうが、普通はとてもこんなセッティングじゃ弾けないですよね?

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実は今回ゲイリー所有の1959SLPの調子が悪くなってしまい、ウチで修理をしたのだ。当然戻す前に直っているかどうかをチェックをするワケだが、せっかくなので実際に上のセッティングとレス・ポールで鳴らしてみた。その様子が下の写真。

ま、ゲイリーと同じ音が出ると思うほど自惚れちゃござんせんが、死んだね、耳。狭い場所で弾くせいももちろんあるが、同じ音が出るどころか暴れまくっちゃってまったく弾けん!どこをどう弾いてもフィードバックよ!

ここで結論ひとつ。以前「デカイ音で練習した方がよいか、小さい音で練習した方がいいか」という問題があったが、「デカイ音練習」に1票入れますね。もうコレぐらいの音量になると、音を出しているのと同じくらい音を消しているというイメージだもんね。「ギターの技術はミュートにあり」に同感ですわ…。

そのゲイリー、当然ですが、まぁ~音デカかったよね~。一番最初の写真を見てください。少しマーシャルが下手側に振ってあるでしょ?JCBホールではミキサー卓が真ん中じゃなくて少々上手側にセットされていたのです。もちろんこれはマーシャルの音が卓を直撃しないようにという配慮なのです。恐るべし、マーシャル!

したがって下手の前の方のお客さんはもう完全に「マーシャル浴」ですよね。ギターの音が大きいとよく「ギターの音しか聴こえない!」と言ったりしますよね?そんな大げさな…。でもゲイリーの場合本当にそうだった。数曲、ほぼ真ん前でマーシャルの音を聴いてみたけど、誇張ではなくドラムや他の楽器の音が全く聴こえなかった。耳から入った爆音が頭蓋骨を揺さぶって共振させちゃう感じ。弾いている音以外の音が聴こえてくる!とにかくデカイ!ドラムがアテぶりに見えたもんね。こんなにデカイ音、武道館で観たテッド・ニュージェント以来か?!

でも、いい音だったナァ。

また、ギターのボリュームを絞った時のクリーン~クランチがたまらなくいいんだ~。そして、ボリュームをアップしてのロング・トーン!ホント、バルブアンプのすべてのいいところが発揮されていた。

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足元のようす。予想以上にリバーブが深めにかけられていた。アレ、ショートディレイもかかっていたのかしらん?使用していたのは現行の1959SLPなのでセンド&リターンが搭載されているが、エフェクターはギターとアンプの間につないでいた。古式ゆかしい使い方。

ライブはキャパが多いせいか、それとも曲を知っているお客さんが多いからか29日のフォーラムの方が少々盛り上がっていたかな。しかし、「Still Got The Blues(何度も言うけどジャケットのマーシャルコンボはオリジナルの1974ね。1962ではありません)」にしても「Parisienne Walkways」にしても、バラードであれほど盛り上がるギタリストなんて他にいるかね?

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現在使用しているピックは市販のティアドロップ型のエキストラ・ヘビィという厚めのもの。色々と見せてもらったが、「あんなんもあった、こんなんもあった」と案外ピックには神経質ではない印象だった。某メーカーのものが気に入っているのだが、柔らかいつくりになってしまったので現在使用中のエキストラ・へビィのものに換えたとか…。

市販のものではマーブロ読者の皆さんには面白くなかろうとかつて使っていた2007年のツアー時のピックを頂いてきやした。裏面はちょっと印刷がズレてるね。

そうそう、ロングトーンで1弦をヒットする時なんかピッキングはアップばっかりでしたね。そして、あのビブラート。好きだナァ、チリメンじゃなくて振幅の大きなビブラート。

とにかく硬くて厚いピックがお好み。弦はメインが0.10~0.52のセット。もっと太いゲージを使っている先入観があったけど、そうでもない。曲によっては0.09のセットも使用しているとのこと。

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ピート・リースのベース・アンプもマーシャル。VBA400とVBC810のコンビで両方鳴らしている。ベースも芯がしっかりした素晴らしい音色だった。

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でも、アンプってスゴイな。ゲイリーのプレイやギターを交換する様を見ていて思っちゃった。ギターの換えはあってもアンプの換えはきかないなって。惚れ直したゼ1959SLP!

また来てね、ギヤリー!

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(2010年4月28日 水道橋JCBホールにて撮影)