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2010年4月14日 (水)

ジェフ・ベックのマーシャル 2010

ニュー・アルバム『EMOTION & COMMOTION』を発表し、ますます精力的な活動を繰り広げるジェフ・ベック。東京の2日目の公演に行ってきた。

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今回も友人であるジェフのギター・テクから色々と話を聞いてきたが、秘密にしている部分もあり、すべてをレポートできないことをご了承いただきたい。

前回はツアー前半がカスタム・メイドのマーシャル、後半はクラプトンとの共演時も含めて1987Xと1960BXの組み合わせだった。そして、今回ステージに上がっていたマーシャルはJCM2000 DSL100と1960BXだった。

ジェフといえば昔から50Wマーシャルという印象がもっぱらだが、今回は100Wで、しかもいつもとはセッティングも大きく異なっていた。

1960BXにマイクが立っていないことに気がついた人も多かったと思う。代わりにDSLのお隣さんのコンボにマイキングされていたことにも気がつきましたね?それでは下手側座席に座っていた方々はステージの後方に1960がセットされていたことに気がつきました?

前回とまったく違うバックラインに驚いたことをギター・テクに告げると、ジェフはいつも前進していて、頭の中に理想のギターサウンドが鳴り響いているのだそうだ。ギター・テクの彼はジェフの頭の中の理想のサウンドに実際のサウンドが少しでも近づくよう日夜アイデアを練っているとのこと。ところがジェフはイメージを伝えるだけなので、イメージ通りの音を作るのが至難の業だとか。

彼らは安定した電力の供給に並みならぬ配慮をしていた。世界中どこで演奏しても同じサウンドが得られるように電圧と周波数を絶えず一定にする機械を採用していた。電圧が異なると音質が変化することはよく知られているが、周波数も同じ。50Hzと60Hzでは倍音の出方に差が出てしまい、演奏に支障をきたしてしまう。そして、ジェフはその微妙な違いをたちどころに見破ってしまうらしい。

まだ他にも教えてもらったのですが、今回はこんなところで…ってコーヒーごちそうになってきました。  ギター・テクから許可をもらった部分だけ記しました。写真もなくてスミマセン。

さて、肝心のライブ。みなさんいかがでしたか?

やっぱカッコいいですよね~!「Stratus」演っていましたね。あちこちでこの曲を耳にするけど流行ってるのかな?そういえばこれもそのギターテクから聞きましたが、前日の公演にはジェイムス・テイラー&キャロル・キングで来日中のリーランド・スクラーも観に来ていたそうです。「Stratus」が収録されているビリー・コブハムの『Spectrum』のベーシストですね。

また、ナーラダ・マイケル・ウォルデンがよかった。豆絞りがすっかり似合っちゃって!三社さんになると浅草はああいうおじちゃん達であふれかえります。「Led Boots」素敵でした。久しぶりに『Velvet Darkness』聴いちゃおうかな?

「How High The Moon」には驚いた!それとアンコール2の「'Cause We've Ended As Lovers」!

人間なかなかここまでカッコよくできませんよね~。ジェフもギターがよく似合う人だ。そしてやっぱりマーシャルがよく似合う!マーシャルをバックにテリーを引っ提げた姿はもうクールそのもの!私的にはギターの音は以前の方が好きかな?皆さんはいかが?

P.S. そういえば今回の公演で素晴らしい体験をした。それはただ単に演奏中に観客が「立たない」こと。昔はイスから少しでも腰を浮かすと警備員が飛んできたもんですよ。それが、いつのまにか何でもかんでもあり。イスがあろうがなかろうがコンサートといえばとにかく立っちゃう。イスがないと暴れちゃう。30年位前には来日アーティストの雑誌インタビューを読むたびに書いてあった「時折、お客さんが静かで、自分たちの演奏がつまらないと感じているのでは?と心配になるよ。でも日本のお客さんはきちんとイスに座って自分たちの音楽を聴いてくれてくれていると知ってとてもうれしい」と。一方、数年前、Triviumが日本に来た時、Matthewと話をしていると彼は「日本のお客さんって本当にCarazyだね。何でもかんでもCrowd Surfinn'しちゃうんだもん!日本以外では僕らの音楽では誰もCrowd Surffin'をやらないよ!」と言っていた。札幌でのレインボウの教訓は一体どこへ行ってしまったんだろう…といつも思っていた。今回も実は客電が落ちる前まで心配だった。「頼むからイスに座ってジックリジェフの音楽を、ジェフのギターを鑑賞させてくれ」っと!

それがどうだ?前回も前々回も立ちあがっていたお客さんがドッシリとイスに座ってジェフの音楽をガチンコで受け止めているではないか!うれしかったね~。やっぱりこういう音楽はキチンおとなしく鑑賞して、感動したらスタンディング・オベーションをするというのがマナーなんでないの? 今回はバッチリでしたよね!

音楽だけでなく、聴き方も一番クリエイティブにロックしていた時代に戻ろうとしているのかな?

マーブロ史上最高の文字占有率でした。