Shima Meets JMD:1~島紀史、JMD:1を弾く
コンチェルト・ムーンに新作レコーディングも終了した島紀史。乗りに乗っている日本を代表するシュレッダーにJMD:1に挑戦してもらった。16のプリアンプのうち半分が歪み系のキャラクターを持つJMD:1だが、メタルの世界に果たしてどう切り込むのか、JMD:1!!
「先入観」ということでいうと、仕様が明らかになって来て、パワー・アンプが真空管だということがわかった段階でそこらへんのデジタル・アンプの音とは絶対に違うだろうなって予想していました。で、今日弾いてみたら実感として間違いはなかったですね。
そりゃ最初は「マーシャルでデジタルでアンプ」っていうことに「?」が5個位浮かびましたよ。でも段々どんなものかがわかってきたら「そういうもの」とは違うということもわかってきた。
「そういうもの」というのは普通のアンプらしくないもの。昔はデジタル・アンプというものは音の立ち上がりが遅かったころがあって、それを改善するあまり不自然なまでに音が(ピッキングに)付いてくることとなってしまった。でもパワー管が搭載されているということであれば、そのようなことにはならないことがわかっていました。
いわゆるデジタルのイメージとされている音の冷たさとかは大丈夫だと思っていましたよ。パワー・アンプって大事じゃないですか。最終的にスピーカーに対して音をプッシュしているワケですから。そこにちゃんと真空管が使われているんだからまずは大丈夫だと思っていたんですよ。そして実際に試したらやっぱりそうだった。通りいっぺんのデジタル・アンプとは全く違うということが確認できました。
最終的には「音の粘り」とか、普通のフル・バルブのマーシャルを弾いているのとまったく同じでした。「粘り」って大事なんです。ひとつの音にビブラートをかけてロングトーンにする時があるとすると、「粘り」というものは実音に対して後から付いてくる倍音だったり、サスティンだったりする部分で、これが僕がマーシャルを好きなポイントのひとつなんでもあるんですね。そういうものがJMDにはあるんです。これってスゴイなぁって思いますよ。
(どうして歪み系のペダルを使っているのですか?の問いに答えて)最近はよく歪むアンプというものがたくさんありますが、アンプだけで限界まで歪ませるより、アンプのほうで余裕を持たせておいて、アタッチメントで少し歪みを加えてやった方が音に張りが出るんですね。といっても僕の場合はファズボックスでゲインを稼ぐよりレベルをアップしてやって音に張りを持たせつつ、少しだけオーバードライブ成分を足しているだけなんです。ヌケもよくなるし、音がダマにならないんです。もちろんずっとこのスタイルでやってきたということもありますが、アンプに余裕があった状態の方がニュアンスもつけやすい。
で、実際に僕がいつもやっている方法でJMDを試したワケですが、もう完全にマーシャルでした。もっというとJMDの場合はそういうアタッチメントは要らないかも知れませんね。アンプの方のヘッドルームが大きいですからね。余裕を感じますよ。
ノイズゲートの出来は文句なしです。ゲインを取ってしまうようなことがなくてすごく自然。色々なノイズ・ゲイト(サプレッサー)を使ってきましたが、もしかしてこのJMDのノイズ・ゲイトが一番いいかも!これ独立して発売しないんですか?オレ出たらすぐ使いますよ。マジで!
エフェクターも肝心なものだけが入っていて好ましい。
エコーはTapeが一番いい。他は僕にはちょっときれいすぎるかも知れない。ロックギターはローファイのほうがいいこともあるんですよ。VintageModernのローファイさなんかたまらないもん!
エフェクターだけじゃなくて、プリアンプはそういうローファイさまで再現していると感じました。
実は仕様を見ていたときに思っていたんですけど、操作性はマズイんじゃないかと…。でも、全然簡単だった!ノブの数も必要最小限だし、本当にわかりやすい。僕は色々な音色を使うタイプではありません。ま、せいぜい3つ。このペダルで充分ですし、メモリーの仕方もすごくシンプルでわかりやすいです。
つまり、僕みたいなアナログマンにも大丈夫なんですから、全員大丈夫ということです。
最近はコンボもいいなって思っているんです。これコンボらしさも実によく出ていますよね。でも、そういえばヘッドのほうで1974のところなんかコンボらしい音になってたな。
もし本番中に僕のVintageModernにトラブルが発生してJMDが横にあったら何の迷いもなくその場で使いますね。実は今、こっちのほうが色々できそうだなって思ってもいたりして…。
いいナァ、最新のハイファイの技術でローファイな部分を作り出す。そんなところも好き。単体ノイズ・ゲート是非出してください!
当日はメタル系代表として島氏にJMD:1のデモ・サウンドをレコーディングさせてもらった。あんまり凄まじくて笑っちゃったゼイ!何もそんなに弾かなくても…みたいな。近日公開、乞うご期待!













