野獣リユニオン・ライブ!~ロックは若者だけのものではないさ!
盟友・中野重夫からDVDが届いた。タイトルは『It's Only Hard Rock~NOKEMONOデビュー30周年記念LIVE』。2009年11月3日、名古屋ボトムラインでのライブを収録したプライベートDVDだ。
「やじゅう」と書いて「のけもの」と読む。1978年地元名古屋で活発に活動し、それが認められジューダス・プリーストの名古屋公演にサポートアクトとして登場(要するに前座。でも昔はこの前座も楽しみでね~)。その後、中部北陸エリアを対象としたYAMAHAのバンドコンテスト、「ミッドランド」で優勝し、79年『地獄の叫び(FROM THE BLACK WORLD)』でデビュー。(現在はCDで入手できます)
筆者は残念ながらライブは見たことがなかったが、デビュー・アルバムの宣伝チラシを野音の誰かのコンサートでもらった記憶がある。日本の70年代のロックの最後を飾った名バンドだ。
その野獣のオリジナル・メンバー5人の内4人が集まり、バンドの結成30周年を祝うライブが開かれたというわけ。
メンバーはボーカル&ギターのACE。
ギターのBUNCHAN。当然のごとく並べられたマーシャル三段積みがうれしいね!
ベースはCHERRY。
ドラムはZEN。 彼だけはオリジナルメンバーではない。
そしてROLLAこと我らが中野重夫。昔は(今もか)欧米風の名前をつけるのが流行っていて名乗る本人も時には恥ずかしいように見受けられたが、野獣はスゴイ。ボーカルのACEはトヨタハイ・エース、ベースのCERRYは日産チェリー、ROLLAはトヨタカローラ、つまり愛車にちなんだ名前なんだとか。ギターにBUNCHANはセリカに乗っていたので「リカちゃん」はマズかろうとうことで本名から取ったそうだ。
ACEやROLLA(シゲさん)のように現役でバリバリやっているメンバーもいるが、バンド活動から遠ざかっているメンバーもいてはじめは少々アガリ気味のようだが、すぐに昔の間を取り戻してノリノリのステージを繰り広げる。とにかくみんな楽しそう!はじめはお客さんも恥ずかしがってかしこまっているのだが、ACEのかけ声で爆発!やってる方だけじゃなくてお客さんも楽しそう!
単なるノスタルジアだけじゃなく、こういう音楽が待ち望まれているのでは?しっかし、ホントに昔の日本のロックってこうだったよね。まるっきり新鮮に聞こえるわ。そう『It's Only Hard Rock』なのだ!
ところで中野重夫はFM愛知で『Keep On Rockin'』というレギュラー番組(毎週木曜日28:00)を持っていてDJとしても活躍している。といっても、昔は音楽をかけてシゲさんのおしゃべりで構成されていたのが(この頃は筆者も2度ほど出演させていただいて、解説や歴史を交えつつマーシャルで録音された名盤をかけたりしてもらいました)、最近はすっかりゲストとのセッションをオンエアしているらしい。聴きたいな~。東京じゃ聴けないのよ。中京地区の皆さん、要チェック!
シゲさん、それだけでなく不定期に朝日新聞三重版に『カフェ日和』というコラムを掲載している。2009年11月30日付けの記事でこの復活ライブのことに触れている。本人の許可を得て少し引用すると…
「熱いおやじ魂が炸裂した。
11月3日、名古屋のライブハウス「ボトムライン」で、私が23歳の時にレコーディングしたハードロックバンド「野獣(ルビつき)」の30周年ライブを開いた。(中略)いま、メンバーの全員が50代。この年になってもライブをするなんて、デビューのころは考えもしなかった。(中略)青春時代をともに過ごした「戦友」たちとステージに立つ喜びをかみしめただけではなかった。30年を経て、進化した野獣をファンに見せることができた。
そして思った。50歳を超えても、ロックはまだ、深めることができるのだ」
シゲさん、歳なんて関係ないって!1954年のビル・ヘイリーの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」がロック誕生の瞬間としたら、ロックは今年でまだ56歳。大して年齢は変わらない。
昔は30歳を越してもロックをやっている人がいると驚いたもんだけど、ロックも我々といっしょに歳をとってるんだからどうってことない!「ポール・マッカートニーやミック・ジャガーが還暦を過ぎてもロックを演っていてスゴイ」みたいな報道がよくされるけど、老齢でロックをやっちゃいけないなんて法もやらない方がいいなんて事はまったくない!何しろクラシックと違ってロック世代はまだ1回転していないんだから!
それよりもロックが本当にクリエイティブだった時代のロックをみんなでずっと伝承していきましょうよ!土台「今の若いモンは昔のロックを聴かない!」なんてついこぼしがちだけど、我々が若いころロックの歴史をさかのぼるのはたった20年でよかった。でも、今の若い人たちは50年以上もさかのぼらないと原点に行きつかない!これは大変な作業だし時間がかかるからね。でもおいしいものは誰が食べてもおいしいはず。今はそのおいしいものを隠されちゃってるだけ。是非何がおいしいのかを教えてあげてください。
若い頃のキーで歌うことはできないかもしれない、若い頃使っていたゲージの弦でギターを弾くのはシンドイかもしれない、でもいくつになっても音楽っていいもんだ…残念ながらその場に居合わすことはできなかったが、野獣のライブはこんなこともしっかりと伝えてくれたに違いない。










