藤岡幹大TRASH BOX~語り出したら止まらない!ホールズワースの思ひ出
あるライブで渋谷O-WESTからの帰り道…マークシティの入り口で缶ビールを片手に何やら音楽を話題に激論を交わしている若い連中がいる…ってよく見たらアータ、藤岡幹大じゃないの!
「ちょっと!こんなところでナニしてんのよ?!」
「あ、いいところに!今、ちょうどフランク・ザッパの話してたんスよ!」って知るもんか~!
写真上手は同じくギタリストの植田孝氏、真ん中も同じくギタリストの水谷氏だ。
っとタイムワープ。ここからは10月13日の幹大ちゃんのセッション・バンド、Trash Boxのライブのもようをレポートしましょう。ヤングギター誌の連載でもおなじみ、藤岡幹大といえば「Trick Box」。今回はそれをパロッてのバンド名でお目見え。これがまた、エグくてさ…。
ホラ、ビール飲んでたふたりがいます。ギター弾いてます。
藤岡幹大はおなじみのトリッキーなプレイを連発。やっぱりメロディをすべてナチュラル・ハーモニクスで歌い上げる自作の「Harmonix」は名曲だ。
当然愛器JVM410Hを使用。発表当時から使用しているミキティはJVMのエキスパートだ。ヤングギター誌付録DVDの音源などもすべてJVMのD.I. OUTを使用して制作している。
上手のギターは植田孝。ホールズワースですよ。この人、ホンモノですわ。
もうホールズワース、好きだったナァ。ちょっと寄り道させてネ。興味のない人は★まで飛ばしてください。しばらく字が続きます。
アラン・ホールズワースの名前をはじめて聞いたのは彼がUKに参加した時…だから1978年のこと。私がプログレッシブ・ロックに夢中になっていた頃はもうイエスもキング・クリムゾンも解散したり休んでいたりして、ニューウェイブ爆発前夜でした。そんな時、元キング・クリムゾンのジョン・ウェットンとビル・ブラフォード、元ロキシー・ミュージック(大好きだったの。カーヴド・エアも好きだった)のエディ・ジョブソンが新しいバンドを結成するというニュースが入ったのです。ドワ~!一体どんなにすごいバンドなのよ!とレコード発売前にかなりよろこんだワケです。でも待てよ、「ギターは誰なのよ?!」と不安に思い調べたのです。当時は当然インターネットなんてなかったから、石丸電気の3号館2階のロックレコード売り場に問い合わせました。答えは「ギタリストも参加しています。アラン・ホールズワースです」との返答。誰よ、それ?とここから私のホールズワースの旅がスタートしたのでした。
実は私にとってアルバム『UK』はあまり面白くなかった。「アラスカ」ぐらいかな?でも、数年後、トリオになって来日したUKはすごかった!日本青年館に見に行ったのですが、テリー・ボジオのソロが恐ろしくもすさまじく、かなりビックリしたことを覚えています。
それでも『UK』で聴けるホールズワースのソロは感動的で一発で気に入り、追いかけまくったのでした。CTIからのソロ・アルバム『Velvet Darkness(これはしんどかった)』、ソフト・マシーン、ゴング、ブラフォード、ジャン・リュック・ポンティ、ライフタイム等など片っ端から参加作品を聴き漁りました。昔はマーシャルだったんよ。
どうしても手に入らなかったレコードがニュー・クリアスの『Belladonna』。雑誌で和田アキラさんや他の方々が絶賛していて聴きたかったのですが完全に廃盤になっていてどうしても見つからなかった(後年ゲットしました)。これと同じパターンがトニー・ウィリアムスの『Emergency!』。ギターはマクラフリン(マーシャルでしょ)。これもたくさんのギタリストの方々が推薦するのでどうにかして聴きたいレコードの筆頭でした。しかし、とにかく当時は入手困難でプレミアもついていたハズです。とにかく聴きたくて悶々としていた。そんなある日、いつものように銀座のハンターでバスバスと中古レコードをめくっていたところ、ふとカウンターに目をやるとなんと『Emergency!』が入荷してきたではありませんか!まだ値札もつけられていない状態でしたが、「とにかくコレ買います!」と勝手に抱きかかえて確保しました。2枚組で1,400円。うれしかった~!こういう感動があるから今も止められないんですね、中古レコード(今はCD)漁り。ちなみに内容は「?」!
さて、ホールズワース。ナンダカンダ言って一番好きな時代はテンペストかも…。最近、ピーター・オリー・ハルソールと演奏したBBCの音源が正式に発表されましたよね。大分以前に音源はゲットしていましたが、これが正式に発売されたには驚いた!&ガックリした!
何だってこんなに弾くかね、ふたりとも!是非聴いてみてくださいね。壮絶です。(今はオリーのほうが好みです。ギッチョでSGでバイブもすごくてさ。PattoもBoxerも大好き!ケヴィン・エアーズはイマイチか?ラトルズもチガウカ?でもこの人マーシャルじゃないんよね~。Boxerのセカンド・アルバム捜索中です!)
ところが、さっきの『Velvet Darkness』よろしくいかにホールズワースとはいえソロ作品はちょっとキツイんだよな~。『I.O.U.』がいいかな?ソロでダントツに好きなのは『None Too Soon(これはエリントンのパロディでね?)』。これは別モノ。あまり他の人がやらない「Isotope」や「Inner Urge」(この人ジョー・ヘンダーソンが好きなのかな?ちなみに我らが渡辺香津美さんが10代のときに発表したファースト・アルバム『Infinite』の1曲目も「Isotope」でしたね)なんかをやっていて面白い。それとほぼホールズワースのソロ・アルバムとみなしてもいいのではないかと思われるチャド・ワッカーマンのソロ諸作もカッコいい。
何かで読んだことがありますが、「真のギター・イノヴェーターはエドワード・ヴァン・ヘイレン、フランク・ザッパ、そしてアラン・ホールズワース」だとか。
★と数多くのホールズワース・フォロワーはおれど、この植田氏、サウンドもフレーズももう成り切り状態。いつかあるジャズ系のプロ・ギタリストと「誰のサウンドを出すのがもっとも難しいか?」について激論を交わしたことがありましたが、意見の落ち着いたところでは、1.リッチー・ブラックモア、2.『Dr. Hee』の頃のスコット・ヘンダーソン、3.アラン・ホールズワース(順不同)でした。植田さん完全にそのサウンドを自家薬籠中のものにしている。スゴイです。
ホントにこのライブ、選曲もすさまじく、若き達人たちのテクニックの応酬に目も耳も釘付けとなった。
これからも藤岡幹大の活動に要注目だ!
(一部敬称略 2009年10月13日 三軒茶屋Grapefruit Moonにて撮影)









































































































































































































































