ホッピー神山レコ発ライブ~マーシャルもないのに
今日はホッピー神山さんの話題です。ご存知の通りホッピーさんは作編曲としてのキャリアは言うに及ばず、ピアニスト・キーボードプレイヤーとしても世界を股にかけて活動している日本を代表する音楽家です。そんな人がマーシャルと関係あるのかって?将来はどうでも今現在はマーシャルをお使いになっているということはありません。吉川晃司さんのアレンジャーとして、キーボード・プレイヤーとしてのご活動があり、原田喧太さんをはじめ、晃司さんのギタリストがみんなマーシャルを使っています…っていうのもあまりにこじつけか…。
それではこういうのはいかが?筆者はMike Keneallyのライブを通じてホッピーさんにお近づきになりました。Mikeのライブにホッピーさんが客演されていたのです。Mikeはマーシャルのプレイヤーではありませんが、1988年のフランク・ザッパの最後のワールド・ツアーのサポート・ギター兼ボーカルを担当。そしてフランク・ザッパは長年にわたり1959を愛用していました。フランクのキャリアの絶頂期の一部である1960年代後半から1970年代はずっとマーシャル。そして、『Over Nite Sensation』『One Size Fits All』『Roxy & Elsewhere』等の永遠の名盤にはふんだんにマーシャルが使われていたのです。Frank⇒Mike⇒Hoppyという三段活用。これもかなりのこじつけか…。
しからば…ホッピーさんの2005年の作品『A Meaningful Meaningnessless~意味のないものには意味がある~』はザッパ精神を継承した完全に世界レベルに到達している日本では稀有な作品でしょう。つまり1959=Frank≒Hoppyという式。このアルバムは本当に素晴らしい。1969年から本物のザッパを何回も見ているザッパ好きのアメリカ人の友人に本作を聴かせたところ、とにかく驚いていました。「日本にこんな音楽を作るアーティストがいるのか!」と。
なぜにこれほどホッピーさんの話題をだすのかと申しますと、2月28日渋谷ですごいライブを見たからなのです。それが「『私がピアノ』CD発売記念ライブ~三角世界と錯覚視界~」と題したレコ初ライブ。
このアルバムはピアノの即興演奏を中心にしたもので、いかにレコ初ライブといってもCDと同じ演奏が披露されるわけではありません。即興ですからね。その演奏は本当にすごい!まずこんないでたちで登場してしまうし…。
本当にこれが即興演奏なのだろうか?と思わず疑いたくなるほどのメロディ、リズム、そしてハーモニー。深くて厚くて濃い!
ピアノの演奏だけではなく、SEも駆使し独特のホッピー・ワールドを創作します。
おまけに映像も自分でコントロール。(マイルス・デイヴィスの『死刑台のエレベーター』のように)普通は映像を操作する人がいてそれに合わせて即興演奏するというパターンが多いのですが、ホッピーさんの場合はタイミングがズレてしまったりするので双方自分で操作をしてしまうとか。忙しそうに見えるけど音楽は完璧。時に美しく、時に毒々しく。
このソロ・ピアノが第1部。第2部はゲストを迎えての演奏。まずはチャクラやWahahaでおなじみの小川美潮さんとのデュオ。ああ、チャクラ時代と何ら変わらない魅力的な声!エラや吉田美奈子さんのように、この人の声は楽器だ。まさにギリシャ神話のサイレンなのだ!
この後、第2部ではさらにゲストが加わります。アルト・サックスの坂田明さんとドラムの村上秀一さん。ホッピーさんとのトリオで2曲ほどグループ・インプロビゼーションを披露。この緊張感!もう坂田さんの最初の音一発で会場の空気が引き締まります。あとは会場内をメロディの断片、リズムの破片が飛び交います。
アンコールでは美潮さんを加えて1曲。あまりにも素晴らしいレポートだったのでドバッとご紹介させていただきました。
ホッピーさんがマーシャルでキーボード類を鳴らす日も近いことでしょう!
最後に、ホッピーさんの次回作はオネゲル、ワイル、アイヴス等のクラシックのカバー作品だとか。こちらも楽しみ!
(2009年2月28日 渋谷公園通りクラシックスにて撮影)











