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2008年11月10日 (月)

ポール・ギルバート、ニューアルバムとマーシャルを語る

あぁ、思わずまた聴いてしまった、ポール・ギルバートの新作『ユナイテッド・ステイツ(UNITED STATES:WHDエンタテインメント㈱』。親しみやすいメロディ、魅力的な歌声、そして手に汗握るギター・ソロ。ロックのおいしいところすべてを希代のギタリスト「ポール・ギルバート」というのフィルターを通して具現化した作品とでも言いましょうか。聴き応え十分の作品なのです!

United_states

そして、またしてもポール・ギルバート本人がマーシャル・ブログへのインタビューに応えてくれました。アルバムのこと、マーシャルのこと、そして自分の音楽のこと…ぜひお楽しみください!インタビューを読んだあとは『ユナイテッド・ステイツ(UNITED STATES)』聴きたくなっちゃうよ~!

VintageModern 2266C

YMT(以下Y):今回のレコーディングではどのモデルを使ったんですか?VintageModern 2266Cだけ?
Paul Gilbert(以下P):2266Cがメインだね。でもところどころHandwired 2061X1987Xも使ったよ。
2266c Y:また2266Cのセッティングをお訊きしてもいいですか?
P:もちろん!
BODY  7
DETAIL  6
TREBLE  6
MIDDLE  4
BASS  7
PRESENCE  6
MASTER VOL.  10
REVERB  0
MID BOOST  “ON”
DYNAMIC RANGE  “HIGH”
って感じだね。それと、家でレコーディングできるレベルに合わせてTHDのHot Plateを使った。そうすることによってKT66(2266Cのパワー管)から実に美しい倍音が生み出されるんだ。それと近所迷惑にもならないしね。(注:アッテネーターはマスターボリュームではありません。アンプを大音量にしてアッテネーターで極端に音量を絞る使用法はアンプにダメージを与えることがありますのでご遠慮ください)
Y:2266Cのマーシャルとはどの曲でナニを使ったんですか?
P:覚えている範囲では…「パリス・ヒルトンそっくり(Paris Hilton Look –Alike)」と「ウエイスト・オブ・タイム(Waste of Time)」のソロで1987Xを使った。レコーディングはアッという間に終わっちゃったんで細かいところは覚えていないナァ~。とにかくマーシャルを使って弾くことができて楽しかったよ!

ディストーションについて

Y:ディストーション・サウンドに関するセッティングについて教えてください。どうやってあの歪みを作っているんですか?アンプで?それとも結構ペダルを使います?
P:1987Xや2061Xを使う場合は時々短いケーブルでリンクしている。こうすると2061Xでは歪みが増すし、1987Xではウォームさが増すんだ。コントロールはどうしているかは正確には覚えていないけど、ボリュームは限りなくフルに近づけてアッテネーターを使っているんだ。
もう少しサスティンが欲しい時には、歪み系のペダルやコンプレッサーを使うこともあるよ。覚えているのはHBE CPR “Compressor Retro”か。

作曲とマーシャル、そして音楽

Y:この『UNITED STATES』はホントに全曲いいですね~。この中でマーシャルにインスパイアされて作った曲なんてありましたか?
P:「最後のロック&ロック・スター(The Last Rock and Roll Star)」みたいな曲をアコースティック・ギターを使って作るのは難しいんだ!ハードにロックする曲を書く時はマーシャルの素晴らしいトーンが間違いなくインスピレーションを与えて曲作りを助けてくれるんだ。
Paul_freddie Y:ギター・ソロはすべて完璧ですね!メロディアスで、ドラマティックでスリリングでトリッキー、構成もよく考えられている。まるでそれぞれがひとつの曲のようです。あれらは即興で弾いたんですか?それともあらかじめ考えてあったのですか?
P:それはフレディがコ・プロデューサーであったことに助けられたんだ。僕はエンドレスでソロを弾いていると迷子になっちゃうんだ。フレディはソロを聴いていてくれて、いいプレイをした部分を教えてくれるんだよ!すべて即興で弾き始めて、それから録ったものを聴く、そして構成し直すんだよ。
Y:ちょっと個人的な話になりますが、いつかマーシャルのパーティでご一緒させていただいた時、私はフランク・ザッパのような手の込んだ音楽が好きで、あなたはどちらかといえばシンプルなもの好みだという話をしましたね?その点この『UNITED STATES』はあなたが求めている音楽に合致しているのでしょうか?
P:僕の音楽は「複雑さ」や「シンプルさ」に根ざしたものではないんだね。僕はAC/DCが好きだし、アラン・ホールズワースも大好きだ。僕はフランク・ザッパの音楽を本当に好きになりたいと思っているんだ。なぜなら、「彼」という人間が好きだからね。フランクは知性的で、愉快で、創造的な人だったよね。でも彼の音楽は僕にはそうは共鳴しないんだ。なぜかはわからないんだけどね。失礼!
僕はフレディといっしょに作った『UNITED STATES』がとても気に入っているんだ。僕がリード・シンガーになろうとチャレンジした時、いろんな制限があったんだ。声はそんなに高くないし、声質がシンプルだったんだ。フレディといっしょだとその制限が吹っ飛んじゃうんだ!突然僕の音楽がダイナミックで自由なものになっちゃうんだ。(Photo Copyright : William Hames)

今後の方向性

Y:ホントにフレディの声は魅力的だし、Emiさんのプレイも素晴らしい、素敵なバンドですよね。一方ではあなたのインストの作品も同様に素晴らしいと思っています。この『UNITED STATES』の後はどちらの方向に進んでいくのでしょう?どちらに進もうとマーシャルを連れて行きますか?
P:新しいツアーやアルバムのアイデアがたくさんあるんだ。でも、それらが完成するまでそのアイデアを公にはしないつもりなんだ。新しいアルバムを発表することやツアーするということは世界中のみんなに対する僕からのプレゼントだという感じがするんだ。それに取り組んでいるうちはみんなにもらってもらいたくはない。きれいな箱に入れて包み紙で覆っておきたいんだ。そしてみんなにプレゼントするのさ!もちろん、僕の音楽を作るのにマーシャルを使うだろうね。最高のものが必要なんだ!
Y:アルバムでお気に入りの曲は?そしてお気に入りのギターソロは?
P:「パリス・ヒルトンそっくり(Paris Hilton Look –Alike)」がすごく気に入ってる。曲もギター・ソロもね。他はと言えば「バッド・タイムス・グッド(Bad Times Good)」、「最後のロック&ロック・スター(The Last Rock and Roll Star)」それと「アイム・ノット・アディクテッド(I’m Not Addicted)」ってとこかな。

2月に会いましょう!

Y:最後に、日本のファンへのメッセージとマーシャルについてひとことお願いします。
P:フレディと僕とで来年の2月に日本に行きます。これがフレディにとっての日本初体験になるので、みなさんの国を見て回ったり演奏することを本当に楽しみにしています。僕はみんなの前で新しい曲をプレイしたりフレディといっしょにはじめてステージに立つことを楽しみにしています。
そして、もしあなたがギタリストであるならば覚えておいてください、マーシャルがただの汎用品でないということを。ステージで爆音を弾く必要がある時のマーシャル・サウンドの美しさを聴いてごらんなさい、いいバンドがスタジオで使うときのマーシャルの音を聴いてごらんなさい。何十年にもわたって数え切れないほどのプロ・ギタリストがマーシャルを使ってきた理由があなたにもわかるはずです。マーシャルは「ホ・ン・モ・ノ」なんです。さぁ、ガツンと行ってみようゼ!!

★2月のフレディとの来日に先立ってポールのインストア・イベントが開催されます!こちらもお見逃しなく!!

詳しくはコチラ⇒WHDエンタテインメント公式ウェブサイト