楽器を演奏し音楽を奏でることは音楽の種類を問わずとても楽しいものです。そして、それがバンドという形態であればなおさらのこと。気の合う仲間と目的を同じくしてひとつのものを作り上げる喜びは何物にも代えがたいものです。
そのバンドの楽しみ、音楽の素晴らしさを広く体験してもらおうと企画されたのが『The School Of Rock』です。主催者のヤマハ株式会社が全国の中学校並びに高校のバンドをやっている、もしくは始めたばかりの生徒たちにギター、ベース、キーボード、そしてエレドラをモニター貸与して音楽を楽しんでもらおうというもの。
そして、その練習の成果を発表する機会がやってきました。その名も『The School Of Rock音楽祭』。今回の舞台は10月26日、池袋サンシャインで開催された『楽器フェスティバル2008』での特設ステージです。
出場校は10校。どの学校も堂々とした演奏で見ごたえも十分!何よりも自由で楽しそう!! そう、自由さが音楽のよろこびの礎なんですね。そして、自由であることがアマチュア・ミュージシャンの最大の特権なのです。みなさん、これからもずっと音楽を愛し、楽しんでくださいね!
その10校の熱いパフォーマンスにはROLLYさんをはじめとする4人のトップ・ミュージシャンの、これまた熱い講評が加えられました。そして、エントリー終了後にはその4人のエキサイティングな演奏で音楽祭は締めくくられたのです。
ROLLYさんのエンターティナー魂の塊のような楽しい演奏が素晴らしい!
閑話休題。(ものすごくウンチクが長くなりますので、昔のロックの話がウットウしい方は「⇒」までワープしてください。 "Let's do the time warp again!"はチガウカ?)
まずは、今ではあまり耳にしないグループやミュージシャンの名前を列挙しますよ~。
★Mr. Big:ポール・ギルバートやビリー・シーンのバンドではありませんよ。セカンド・アルバムからなぜか急に中国風のメロディを売り物にし出したイギリス出身のバンド。(ROLLYさんは「中華ロック」などと称されておりましたが、まさにHit the Mark!!)『甘美のハード・ロッカー』というのが1枚目の邦題だったけど、「どこがだろう?」と子供ながらに思った。でも好きだった~。
★Chris Spedding:1970年代、本国では『イギリス3大ギタリスト』の一角と言われていたらしい。セックス・ピストルズのファースト・アルバムのギターはこの人が弾いているという噂もあったが本人は否定していた。ブライアン・フェリーのバックで来日し、中野サンプラザに見に行ったけど全然フツーだった。派手さ皆無。でも他のメンバーも豪華だったナァ~、あのコンサートは。後日、ロバート・ゴードンのバックを見て「エラク、カチッとしたギターを弾くナァ…」と感心した。
★Pilot:ベイ・シティ・ローラーズにいた人がつくったイギリスのポップ・バンド。『Magic』というヒット曲があった。子供のころは甘ったるくて受け付けなかったけど、今聴くとファースト・アルバムなんかたまらなくいいね~。
★The Move:結果的にジェフ・リンの方がすっかり名前が残っちゃったけど、ロイ・ウッド最高!(ストーンズのロン・ウッドじゃござんせんよ)The MoveもWizzardもELOの1枚目もソロも全部いい!ソロの『Mustard』と『On the Road Again』が特に好き。何しろこの人の書くメロディのよさと楽器の使いようったらほかに類を見ないと思っていたら、「イギリスのフィル・スペクター」と呼ぶ人もいるそうな。マーシャルの友達の話しではイギリスでは「The MoveやRoy WoodはロックではなくてPOPとして扱われてたね」と言っていた。
★Be Bop Delux:ビル・ネルソンもいい曲が多くて好き。ライブなんかを聴くとギターもすごくうまいし。(ライブ盤『Live in the Air Age』はEP盤が付いていて子供心にうれしかった)バンド名もカッコいいのに日本ではあまり人気が出なかったねぇ。その後はビル・ネルソンどうしてるんだろうか?
★Paris:メチャクチャ好きだった!ボブ・ウェルチもマックから『フレンチ・キッス』まではよかったナァ。パリスはタルのグレン・コーニックとナッズのトム・ムーニーからなるおしゃれなハードロック・バンド。Strappsが「第2のディープ・パープルの本命」と呼ばれたように、このParisってバンドは「第2のツエッペリン」とか呼ばれていたことがあったんだよね。2枚しかCDが出ていないのが惜しい!それにしても、中古でCD探すのは苦労しました。「パリス」で探していて「見つけた!」と思ったら「パリス・ヒルトン」ばっかりなんだもん!
★Uli Jon Roth:もうすぐやってきますね~!マーシャルを弾いていただくことになっています。仕事がらたくさんのギタリストにお会いしますが、「尊敬するギタリスト」としてこの人の名前がでることが多いこと、多いこと…。私は約30年前(まだ、子供の頃ですよ)、スコピの初来日を見逃してほぞを噛む思いをしました。数年前、フランクフルトで初めてその演奏を見ましたがそのうまさに腰をぬかしました。ホント、奇跡なぐらい素晴らしいギタリストだと思いますわ。(うまくすればこのブログにも登場していただけそうですのでファンの方、乞うご期待!)
★Sweet:昔はスレイドとかこのあたりがゴッチャになってたけどカッコいいバンドです。カッコいいことばかりをそのままジャンジャン詰め込んじゃうって感じ。カッコいいロックに理屈ァいらねぇってか?Sladeとか今聴くといいもんね~。
…と、なんの脈略もなく古いバンドの名前と思い出を書き連ねたように見えますが、実はこれらのバンドはROLLYさん(当時ローリー寺西さん)が監修したコンピレーションCDに収められているバンドの一部なんです。その名も『甘美のロックンロール(B級)』!さすがにROLLYさん、実にいい曲が選ばれています。その共通項は「ロックの楽しさ」。同じ「楽しいロック」でもビーチ・ボーイズ的なものではなくて徹底してブリティッシュなのがうれしいな。
ROLLYさんは他に機会に好きなバンドとして挙げていらっしゃったバンドは、QueenやThe Who、Mott The Hoople(イアン・ハンターが一時期AVT150を使っているのをTVで見てうれしかった。また、ミック・ラルフスのレス・ポールがLAのギターセンターで売りに出されているのを見て哀しかったな)、Angel(パンキー・メドウスどうしているのでしょう。『Punky's Whips』を聴くたびに思い出します)、Sparks(メイル兄の独特な曲づくりが好き。この人トッドのアルバムジャケットの一部をデザインしてたりしたにゃ驚いた!)、10cc(好きすぎてコメントが長くなるので素通りします)、The Sensational Alex Harvey Band(あぁなぜ逝った、アレックス!こないだシェンカーのサポートで来日したんですってネェ~。見逃した!悔しいです!!)。やはり、楽しくて、聴きやすくて、キチっとした音作りをしているバンド、そしてどちらかというとシアトリカルなテイストがお好みということがわかります。
それもそのはず、ご自身も『ロッキー・ホラー・ショウ』でフランクフルター博士を演じられたりしてますもんね。(古い話しだけど、そういえば舞台も映画もフランクフルター博士を演じたティム・カリーが『ホーム・アローン2』で意地悪なホテルマン役を演じてたのにはのけぞった)『三文オペラ』も演られていたし(映画ではロジャー・ダルトリーが出てましたね。そういえば、クルト・ワイルもROLLYさんっぽいな)。
また、『ファントム・オブ・オペラ』や『スパイナル・タップ』などもお好きなようでうれしい限りです。とにかく楽しいことを楽しく見せようとするステージ。「これでもか!」というお客さんを徹底的に楽しませようというショウマンシップはこれらの音楽や映画や舞台が育んできたんだろうと想像に難くありません…これが言いたかったんです。
⇒(ワープした方はこちらからどうぞ。「お次は右へひとっ飛び」)
この日は2曲の演奏でしたが、起承転結があって短時間ながらあたかもひとつの「ショウ」を見ているようなステージを繰り広げてくれたのです。
そして、前回の音楽祭に引き続き、この日もROLLYさんはVintageModern 2266Cを弾いていただきました。
ROLLYさんとマーシャルといえば、2000年に開催された『マーシャル祭り』にご出演いただいたことがあり、あの時はJCM900 4100を弾いていただきました。
完全クローズド・バック構造が多い最近のマーシャル・コンボですが、ポール・ギルバートも愛用しているこの2266Cはハーフ・クローズド・バック。音質だけでなく、この構造もROLLYさんに気に入っていただけたポイントなのです。
(2008年10月26日 池袋サンシャイン イベント特設ステージにて撮影)