珍盤?!ジム・マーシャルのCD
レス・ポール、レオ・フェンダー、そしてジム・マーシャル。このうちの誰かがひとり欠けても今のロック・ギターはあり得なかったであろうといわれています。
その一角であるジム・マーシャルは1923年(大正12年)の生まれで今年85歳。その波乱の人生やマーシャル・アンプ誕生の逸話は方々の書物やマーシャル・ロードショウで語られてきました。英産業輸出やチャリティ活動への大きな貢献を通じ、今やOBE(大英帝国勲章Order Of British Empire:サー・ポール・マッカートニーやエルトン・ジョン、ブライアン・メイ、デービッド・ベッカムなども受賞しています)をも叙勲した名士でもあります。
ジム・マーシャルはもともとジャズ・ドラマーであり、シンガーでした。1940年代、当時の貧弱なPAシステムの音質に満足せず、自分の歌声をより美しく拡声するために自作したスピーカー・キャビネットが事実上マーシャルの第1号と伝えられています。
さて、ジム・マーシャルの歌声とはコレいかに?実はこれがまたいいんです。「ロンドンのビング・クロスビー」と呼ばれたこともあるとか、ないとか…。そのヴェルベット・ボイスは実に味わい深いものなのです。
これまでも、パーティの席上で美声を披露してくれたことは珍しくありませんが、実はその歌いっぷりがCDになっているのです。そのジャケットがこれ。
残念ながらマーシャル関係者だけに配布され、一般の方々には入手不可能な非売品ですが、『S'Wonderful』、『Everybody Loves Somebody』、『It's Been A Long Time』といったジムの愛唱歌であり、永遠の名曲がせつせつと歌われています。そして、バックを固めるミュージシャンの中にはサックス奏者である愛息のTerry Marshallの名前も見受けられます。(おなじみのJTMシリーズの"T"は"Terry"さんの"T"です)
内ジャケットはこんな感じ。これだけ見るとさぞかし、ハードな内容が想像されますが(何といっても巨大な1960の壁ですからね!)、全曲ジャズのスタンダードです。
聴くにつけ思います。時代柄ジャンルは違えど、Marshallはあるミュージシャンの手によって生まれるべくして生まれた音楽の一手段であるということを…。
Dr. Jim Marshall OBE、いつまでもお元気で!


