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2008年8月

2008年8月29日 (金)

OPETH(オーペス)フレドリック・オーケソンのJVM

スウェーデンという国は時折超ド級のアーティストを排出してくれます。古くはABBA、イングヴェイ、ヨーロッパ、マッツ=モルガン…比較的近いところではアーク・エネミー、フリーク・キッチン、イン・フレイムス(ビョーン・イエロッテはJVMを使用)、アネクドテン(スウェーデンのマーシャルの仲間に「アネクドテン」と発音したらまったく通じませんでしたね、コレ。正しくは「アニクートゥン」みたいな…)、そして今回の主役OPETH(オーペス)。

ギターのフレドリック・オーケソンはJVM410Hを愛用しています。欧米もJVMが今や主流になっています。

Opeth_jvm_backdrop

フレドリックは今回のジャパン・ツアーに自身愛用のJVMを持参しました。

Opeth_jvmfull

JVMのフロント・バッフルにはOPETHのステッカーが…。当然スウェーデンとは電圧が異なるためステップ・アップをしています。

Opeth_transformer

歪み系サウンドでは主にOD1/ORANGEを使用。GAINは4程度。RESONANCEは7位まで上げて重低音サウンドをクリエイトしています。

Opeth_jvm_panel_2

専用フットスイッチは使用せず、パラレル・ループに接続したフロアタイプのマルチエフェクターをMIDIで連動させJVMを制御しています。真空管は見たところマーシャル純正のECC83ろEL34をそのまま使用しています。また、キャビネットはA、B双方とも鳴らしています。

Opeth_jvm_rear

(2008年8月27日 赤坂BLITZにて撮影)

2008年8月28日 (木)

アリス九號.もVintageModern~ニュー・シングルCD『RAINBOWS』

アリス九號.のニュー・シングル『RAINBOWS』は聴き応え満点!収録された3曲すべてがキャッチーでクール!練りこまれたギター・パートがまたカッコいい!

Alice_rainbows_2 

そして、ギターのHIROTOのマーシャルはVintageModern2466と425B

Hiroto_2 

その音や弾き心地の良さからブルース・ロックやテクニカル系ギタリストに重宝されているVintageModernですが、アリス九號.のようなコンテンポラリーなロックにもベストマッチすることをHIROTOが見事に証明してくれました。

Vmhalfstack50front

※写真は2266と425Aです。

『RAINBOWS』の詳しい情報はコチラ⇒アリス九號.公式ウェブサイト

2008年8月27日 (水)

ichiroの2061Xと1987~ダイアモンド☆ユカイのレコーディング

ダイアモンド☆ユカイさんのレコーディングでichiroをキャッチ!使用アンプはいつもの1987 SUPER TREMOLOに加え2061Xスタックも併用。Topics『The Sonsのニュー・ミニ・アルバム』でもご紹介した通り、最近のichiroは2061ドップリ。最高のサウンドを聞かせてくれている。

2061_1987t

向って右のヘッドが旧友の1987 SUPER TREMOLO。その名の通り、50Wの1987にTREMOLOが搭載されており、コントロール・ノブも通常の1987より2ケ多い。クリーム時代のエリック・クラプトンの写真の中でよくこの手のモデルを見かけるが、当時のクラプトンは1959、つまり100WのSUPER TREMOLOを使用していた。1987のTREMOLO搭載モデルは1975年まで製造されていた。

1987t_panel

こちらが2061のスタック。キャビネットがCelestion G12H-30を2台搭載。そもそもichiroと2061の出会いはこのキャビネットから。当初は上の1987をこの2061CXにつないで使っていた。

2061_stack_2

2061XはHigh とLowの2チャンネル仕様で、1959のような4インプット・モデル同様リンクして使用することもできるがichiroはHighチャンネルのみにインプットしている。

2061_panel

こちらがエフェクト・ペダル群。これらを経由して2台のマーシャルを併用。曲によって1987と2061のバランスを調整して音を決めていた。

Board_1

Board_2

<おまけ>

スタジオにはもう1台のマーシャル、それもオンレンジの1959が!

Mikuni_1959

これは、レコーディングに参加しているベテラン・キーボード・プレイヤー、三国義貴さんの所有。「60~70年代風のサウンドを出したいときにバッチリ!」とのこと。1976年製の1959だ。

Mikuni_1959panel

ギター・アンプやベース・アンプばかりでなく、実はマーシャルは最初期より PAアンプやキーボード・アンプを積極的に製造していた。Deep PurpleのJon Lordがマーシャルでオルガンを鳴らしていたのは有名な話し。

(2008年8月20日 都内レコーディングスタジオにて撮影)

2008年8月26日 (火)

The Sonsのニュー・ミニ・アルバム

いい音だ。枯れていて、それでいて太くて、コシがあって、獰猛にして繊細。盟友、鮫島秀樹(b)とロジャー高橋(ds)の鉄壁のリズム陣にichiroのギターがむせび泣く!

ichiro率いるThe Sonsのニュー・ミニ・アルバム『Triple Booster』のギターの話し。

Ichiro_triplebooster_2

ichiroは最近1987SUPER TREMOLOと2061CXキャビネットを組み合わせて使うことが多かったが、今回のレコーディングでは2061X Handwired 20W Headも使用。ichiroも改めて2061Xのクオリティの高さにハマったよう。

2061_stack

ファンの皆様にはすでに教則DVD『ichiro直伝ブルース・ロック・スピリッツ(アトスインターナショナル)』でもおなじみですね?

Ichiro_dvd

『Triple Booster』の詳しい情報はコチラ⇒The Sons公式ウェブサイト

明日はダイアモンド☆ユカイのレコーディングでのichiroをレポートします。

2008年8月25日 (月)

Syuのロードショウ~松本編~

去る8月17日のSyuのロードショウは信州松本で開催されました。

Syu_dressroom

主催は島村楽器松本パルコ店様。いつもでしたら店内のスタジオで催されるところですが、さすが我らがSyu、参加ご希望の方が多くとてもスタジオには収容しきれないため近くのライブハウス「RAIZ」を借りて開催されました。

Syu_showtime

VintageModernJVM2203KK1959RRとロードショウ・ファンの方々にはもうおなじみの大型モデルをデモンストレーション。ライブハウスだけあって音響設備も完璧。Syuも乗りに乗ったパフォーマンスを繰り広げ、ナント自分から「もう一曲!」といつもより多く演奏してくれました。

Syu_showtime2

スモークも完備で雰囲気を盛り上げます。

Syu_smoke

(2008年8月17日 松本『RAIZ』にて撮影)

2008年8月22日 (金)

夜叉のニューアルバムが熱いゾ!

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またまたスゴイのがやって来た!夜叉の3rdフル・アルバム『REBORN』がそれ。全11曲、すべてが恐るべきテンションの高さで、吸った息をどこで吐き出したらいいのやら!

Yasha_p1_2

このおどろおどろしいジャケットがコンテンツを象徴しています。それにしても聴きどころは福島克彦のギター。マーシャルではWeRock誌のJVM思想レポートなどでおなじみですが、このアルバムでのプレイの暴れようといったら!ソロにバッキングに、超重低音からギンギンのハーモニクスまでまさに愉快痛快!当然アンプはマーシャル。JCM2000 DSL100MF280Aのコンビネーションでやりたい放題やっていただいています。はい、ありがとうございます。

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石原SHARA慎一郎氏といい、原田喧太氏といい、最近MODEFOURキャビネットが注目されています。福島氏のMFキャビ・サウンドもまさに真骨頂といえるでしょう!それにしも「Born To Be Wild」にはブッ飛びましたゾ。

『REBORN』の詳しい情報はコチラ⇒夜叉公式ウェブサイト

また、9月19日の福岡を皮切りにツアーもスタートです。

2008年8月21日 (木)

VintageModernホームページ全面リニューアル!!

最高の音質で大好評を頂戴しているVintageModernのホームページを8月20日全面リニューアルしました!

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目印はSLASH!

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今回はVintageModernの魅力をとことんお伝えするべく、開発者へのインタビュー「VintageModern物語」や使い方、島紀史やSyuによるDemo Soundも掲載し読み応え満点!

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これを見た腕利きギタリスト達は試さずにはいられない?!すぐに楽器店にGO!

新VintageModern公式ウェブサイトはこちらからどうぞ⇒VintageModern

2008年8月20日 (水)

Syuのロードショウ~川崎編~

おなじみSyuのマーシャル・ロードショウが島村楽器川崎ルフロン店にて開催されました。

Syu_focus

好調のJVMや1959RRを中心にいつも通りの白熱のプレイを繰り広げます。

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この日はいつもと異なりワイアレスで登場。客席に紛れ込んでのプレイにファンのみなさんも大満足!(写真はリハーサルの様子)

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前回の町田編で好評だったパワーポイントを使用してのトークもお楽しみいただけましたようです。マーシャルに関する多数のQ&Aありがとうございました!

Syu_showtime

(2008年8月16日 島村楽器川崎ルフロン店にて撮影)

2008年8月19日 (火)

一大マーシャル・スペクタクル!~高見沢俊彦ソロ・ツアーより2~

8月4日にレポートしましたThe Alfeeの高見沢俊彦さんのソロ・ツアー「Toshihiko Takamizawa  Kaleidoscope II ~鋼鉄天使の凱旋~ 」のステージ・セット・レポートの続編です。

今回のツアーは会場の規模によってステージのセットが各々異なるとのこと。この日は5,000人の収容人数を誇るパシフィコ横浜での公演。ツアー・ファイナルを飾るにふさわしいスペクタキュラーなセットでした。

Takamizawa_pacifico_dark

ライトが灯ると…。

Takamizawa_pacifico_circle

半円形の外側のトラスと円形の内側のトラスが実にクール!当然、バックには必殺のマーシャル城壁が!

Takamizawa_pacifico_back

今回はバックだけでなく三段積みも8セット登場!

Takamizawa_pacifico_bluewhite

ライティングも感動的!

Takamizawa_pacifico_blight

セットの全景はこの通り。

まさにマーシャルのカッコよさ全開のステージセットでした!

(2008年8月15日 パシフィコ横浜にて撮影)

2008年8月18日 (月)

MY CHEMICAL ROMANCE(マイ・ケミカル・ロマンス)のMarshall LAW

Marshall LAWはマーシャルが年1回発行する小冊子で、人気アーティストへのインタビュー、新商品の情報、世界のマーシャルにまつわるエピソードを満載し、毎年フランクフルトの展示会で配布され始めます。

Marshall Blogでは人気のミュージシャンに関する記事を中心にダイジェストで日本語版をお送りします。今回は2008年3月に発行されたMarshall LAW通算第10号の登場です。是非お楽しみください。

Frontcover

Marshall LAW日本語版の第4弾は2007年の日本武道館でのライブも記憶に新しいマイ・ケミカル・ロマンスの登場です。メンバーのレイ・トロもフランク・イエロも昔からのマーシャル・ファンです。

MY CHEMICAL ROMANCE

僕たちはエジンバラの田園に広がるなだらかな丘をトボトボと歩いた。他の“McRmy”の仲間と一緒に。泥にまみれ、血にまみれ、ビールにまみれながら……。JCに感謝!(だが、これはキリストのCではない。キャッシュのCだ。)とてつもなくビッグになること間違いないバンドに会いに行く。マイ・ケミカル・ロマンス。ミルトン・キーンズにあるマーシャルの工場からスコットランドの「T in the Park(註:スコットランド最大のロック・フェスティバル)」まで、遠路はるばるやってきたのだ。この騒ぎがいったい何なのか、それを突き止めるには、どうしてもマイケミのレイ・トロとフランク・イエロに会う必要があった。

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バックステージのアーティスト・エリアには、ビール・テントがあった。僕たちは、そのままMCRがいる仮設キャビンの楽屋へと向かった。そこで僕はレイに紹介された。ほとんど言葉を交わす間もなく、スタッフのひとりがレイに、脳腫瘍の女の子のためにサインが欲しい、と言った。レイは喜んでサインをし、その子を楽屋に連れてきてバンドのみんなと会わせることはできないか、と言った。それは無理だと思うとスタッフが言うと、レイは心底がっかりしていた。
 

この最初のやりとりで、レイという人間が少しわかったような気がした──レイはいいヤツで、ファンと向き合い、誠実にファンのことを考えている男なのだ、と思った。僕たちはファンについて、つまり、McRmyについて語り合った。ファンがどれほどバンドのプロモーションに深くかかわってきたかについても。レイは以前、いかにバンド自身がCDやプロモーション・グッズの制作にもかかわっていたかを話してくれた。以前は、バッジやその他のプロモ・グッズのアイディアも考えたものだったと言った。それはそれで、当時は大変だったが、そういう時間が持てた頃が懐かしい(今はそれがなくなってさびしい)、そんな印象を受けた。

バンドの初期の頃の話を聞いていて、僕は彼らの最初のヨーロッパ・ツアーの話に興味を覚えた。ヨーロッパに着いてバスをチャーターしたが、運転手を雇うまでの金はなかった、やむなくマイキー・ウェイが運転し、レイがナビをしたという。そんなおかしな状況で、ヨーロッパ各地を回り、道に迷ったことは別として、とても楽しい時間をたくさん過ごしたようだ。バンド全体にそういう印象を受けた。みんな、笑うことと楽しむことが大好き。テック・スタッフも含めて、みんなが家族だと思っている。夕方になり、僕がまだレイとフランクと雑談していると、他のメンバーはフルーツでベースボールを始めた。(あれは絶対フルーツだったと僕は思う!)こうした様子はすべて、彼らが打ち出している独特の音楽ブランドのイメージにそぐわないように思えるが、実際会ってみたことで、今の僕は、彼らの歌詞が理解できる──社会へのメッセージ、人生の厳しさに対する認識、そしてブラック・ユーモアが入り交じっている。

レイがステージに立つ準備をする間、僕は楽屋を出て、アーティスト・エリアを見て回った。クークス、ピート・ドハーティ、そしてレイザーライトらが話しかけられる距離にいた。他にも、知っていても名前が思い出せない顔が何人かいた。じゃまをしたくないと思った僕は、バーに行った。多くのフェスティバルの客と同様僕も気づかなかったのは、ドタキャンしたバンドがあり、そのためMCRは予定より早くステージに上がり予定より長いセットをやったことだった。
「T in the Park」のレビューによれば、MCRがステージに上がった当初、客席は空いていたが、早めにステージに上がったという話が広まると、「その日最高のセット」を見ようとみんなが急いで駆けつけた。そのため、僕はステージ近くに席を確保することができず、やむなく柵のステージ側に回り、その後はステージの上から最後まで観賞した。

レイがギターを交換しているとき、僕とレイの目があった。そして『Cancer』が始まった時、レイは僕のほうに近づき、何と、僕に話しかけてくれたのだ! 残念ながらダウンロード・フェスティバルでの演奏を聴きそこなった僕だが、その瞬間、なぜ彼らが『ケラング!』の最優秀インターナショナル・バンド賞に選ばれたのかわかった気がした。彼らのステージは半端じゃない。彼らの音楽にはすべてがある──詞は最高、ギターは抜群。ズボンにビリビリくるようなベース・ライン、心臓がどきどきするようなドラムス。偉大なるバンドリーダーと、圧倒的な技術力で支えるそうそうたるメンバーがいて、最高のバンドが構築されているのだ。

セットが終わったあと、僕はレイとともにバンに飛び乗り、アーティスト・エリアに引き返し、バンド仲間とともに首尾よくビールジョッキを握った。彼らの表情から、心底、演奏を楽しんだことがわかる。それにしても、この自信と演奏力は一体どこから来るのだろう? レイに関しては、僕たちは彼の兄貴に感謝しなければならないようだ。いつも深夜までギターを弾いていたそうで、レイがギターにハマったのはそのためだった。
レイは、絶大な自信を持って演奏してはいるが、いつもそうだったわけではないと告白した。16歳で初めてギグで演奏したときは、フレンチ・レストランのカエルみたいにビクビクしていたそうだ。

 機材に関していえば、彼は昔からマーシャルに入れ込んできた。この取材をした時点で彼は、マーシャル・メジャー(註:200Wのギター・アンプが1967。1967~1974年まで製造されていた。他にPA用の1966、ベース用の1978があった)を買おうとしていた。すごい馬力のあるアンプでリッチー・ブラックモアが使っていたモデルだ。昔のマーシャルが好きなのはレイとフランクに共通していて、ふたりともJCM800に興味を持っている。キーボード奏者のジェームズでさえ、旧いJCM900ヘッドとキャビネットを持っている。みんな、共通点がとても多い。共に過ごした学生時代からそうだ。
Vmfullstack100front  僕たちは、アルバム『ブラック・パレード』がコンセプト・アルバムであることについて話し合った。そして、ロックの巨匠で、マーシャルの良き友人であるアイアン・メイデンとエディにも彼らが影響を受けていることがわかった。
『ブラック・パレード』は、“つなぎ”の曲がひとつもないアルバムだ。1曲1曲の完成度が高く、このアルバムから3曲目がシングル・リリースされる。フランクとレイは、いつかこぢんまりとしたギグをやりたいと言った。だが、今となっては、それはとても難しいだろうと思う。

Jvmfullstack 10月のO2アリーナでの公演を前に、レイはマシュー・コルテスを連れ立ってファクトリーに立ち寄ってくれた。僕たちは幸運にも彼らと一緒に過ごす時間が持てた。そして、レイが複数のマーシャル・アンプを使って演奏するのを聴いたが、レイがVintageModernをものすごく気に入っていることは明らかだった。現在、レイはVintageModernを、フランクはJVMを使っている。
 目下アメリカをツアー中のMCRだが、近いうちにイギリスに戻って来てくれることを期待しよう。
 ニュー・アルバム『ブラック・パレード』は、絶賛発売中!