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2008年4月23日 (水)

原田喧太、マーシャルを語る

デーモン小暮閣下、Scoop On Somebody、松本和之等々人気ミュージシャンのサポートの他、自分のバンドでも様々な要素を取り入れた音楽をクリエイトしその幅広い活動を通じ、ベテラン・ギタリストとしての地位を確実なものにしている原田喧太。以前はあまりマーシャルがお好きではなかったようですが…。今では大のマーシャル・ファン。マーシャルのどこに魅力を見出したのか?(敬称略)

マーシャルとの出会い

YMT(以下Y):それではいつも通りの質問から…マーシャルとの出会いについてお聞かせください。

Kenta9 原田喧太(以下H):やっぱりまずはレコードだよね、当時の。あの頃ってサ、70年代の後半ね、アンプの種類なんか今と違ってあんまりなくて、雑誌なんかを見てもみ~んなマーシャルだったじゃん。もう、メチャクチャあこがれだった。いつかあれを弾きたい!って思ってた。

Y:原田さんの世代でもあまり弾く機会がなかった?

H:スタジオになんかなかったもん。もしくは、ホントに入り始めた頃かも。初めて弾いたのは「ニュー・イヤー・ロック・フェス」だったかもね。

Y:桑名さんのバンド?

H:そう。イヤ、違うかな?でもなんかのライブで、ステージにマーシャルが置いてあって、「アレ使いたい!」って。15歳の時だと思う。

Y:マーシャル関連で影響を受けたミュージシャンってどのあたり?LAメタルとか?

H:うん、そうだね。メタルは流行ってたね。それこそランディ・ローズとかさ。マイケル・シェンカーとか。マーシャルはデビューした後も買えなくて、ずっとあこがれの的だった。でも、あまり深い縁がなかったな。

Y:借りて弾いたりはしてたんでしょ?

H:そう。でも借りたヤツがみんなしっくり来なくてね。なんかやたらキンキンしてるイメージが付いちゃってあんまり使わなくなっちゃった。

Y:その頃ってJCM900のころ?イヤ、出てないか?

H:出てない出てない。2203か1959だね。

Y:それじゃ、本当にマーシャルを自分で買ったのはずっと後になってから?

H:だからアレが最初よ。MODEFOURが。

Y:ウソッ?!そうだったの?

Kenta1 H:イヤ、19歳くらいの時にはマーシャル使ってたこともあったな。パラダイス・ジャムの頃。改造してあったヤツだけど買ってはないと思うな。いいアンプだったんだけど、あれどこへ行っちゃったんだろう?

マーシャルを使う!

Y:それじゃ、本格的にマーシャルを使い出したのは2001年のZildjianのイベントでDSLを使ってから?

H:そう。あなたと知り合ってからだよ。透ちゃん(そうる透)のおかげだよ。

Y:180度変わっちゃったね。しかし、何でそんなにマーシャルが苦手だったんだろう?キンキンしているイメージだから?

H:欲しいローの帯域が無かったんだと思う。でも耳も変わってきてあのDSLがすごくしっくり行ったんだろうね。なんだかんだ言ってマーシャルって難しいと思うんだよね。音がまっすぐだから。プレイがまっすぐに出ちゃう。だからそれまでは扱い辛かったのかもね。

Y:上達したんだろうね~。

H:イヤイヤ。でも、まっすぐだけど、自分の望みの音を出してくれるということがわかってきたんだと思う。

Y:VintageModernとか?

H:大好き!ニュアンスが全部でてくれるから。

Y:すごくよく覚えてるのは、DSLがよかったのでもう一度試したいってスタジオへ来てくれたんだよね。そしてそこにはまだ入ってきた来たばっかりMODEFOURが置いてあって「何コレ?」って試したんだよね。5分も弾かないうちにMODEFOURに替わっちゃった。

Kenta7 H:そうそう!あれからレコーディングはほとんど全部MODEFOUR。最近はJVMが増えてきた。

Y:そうして耳や好みが変わってくる中で「あのマーシャルの音いいな~」なんてのある?

H:ポール・コゾフ。メチャクチャいい!

Y:あれはマーシャルじゃなくてもあの人の音になるんじゃない?

H:「ライブ」なんかたまらないね!

Y:アンディ・フレイザーのマーシャルの音もすごいよね。

H:それからツェッペリン。ん~あとはやっぱりリッチー・ブラックモアとかイングヴェイとか。あの辺の音は出ないよね~。

好きなセッティング

Y:原田さんの場合、武道館からクラブまでいろいろな場所でマーシャルを使ってくれているワケだけど、何かこだわっているセッティングとかある?

H:自分のアンプではBASSを絶対10にしてる。

Y:それは会場を問わずいつでも10?

H:だいたいそうだね。どこでも10。ほかのコントロールも10にしておいて徐々に削っていく。あとマーシャルはすごくいいハイが出るから、それを殺さないように楽器によってTREBLEを調節しているね。PRESENCEもいじるよ。高域を変えてギターや会場の状態に合わせるんだ。

Y:RESONANCEは?

H:使ってる。1時位まで上げてる。

Y:JVMでお気に入りのチャンネルは?

H:メインはCRUNCHのORANGE。クリーン系はCLEANのGREENとORANGEの両方。ソロの時はOD1のORANGEとOD2のGREENを使ってる。OD2のREDも使ってるかな?CLEANのORANGEなんかすごくいいよ!カッティングに最適なんだ。

Y:他のアンプのご経験もあらるる原田さんにお聞きしますが、音だけでなく、弾き心地に関してもマーシャルの特徴って何か感じますか?

Kenta6 H:レスポンスからダイナミックレンジからすべていいね。音ヌケとか。音の速さっていうのかな?ニュアンスもすごく出るし。

ライブとレコーディング

Y:マーシャルを使うときにレコーディングとステージのセッティングではっきり区別していることってある?

H:ボリュームだけかな。レコーディングではいくら出しても大丈夫だからね。でも上げすぎちゃうと音が詰まっちゃうんだ。それには注意してる。マイク乗りが悪くなっちゃうの。ライブより少し上げめにしてる感じ。それ以外は特に区別していることはないな。

Y:今後の活動は?

H:今年は自分のバンドをやっていこうかと思ってるんだ。トリオ・バンドとかソウルっぽいバンドとか。

Y:最後に一言お願いします。

H:あのね…マーシャルに囲まれているとしあわせ!